【民主主義より専制主義?】元F1世界の独裁者 バーニー・エクレストンにインタビュー 中編

公開 : 2020.06.13 16:50

人間ドラマに喝さい フォーミュラEは脅威?

AC:では、どうすればこうした状況を改善することが出来るとお思いですか?

BE:誰かがルールブックを破り捨て、新たなルールを創り出す必要があります。F1の基本的な部分は守る必要がありますが、こうしたあまりにも高度に制度化されたものからは脱却すべきです。さらに、ドライバーの行動を制限するようなマネも止めなければなりません。限界に挑戦するようなドライバーが見たいのです。決してクラッシュが必要だと言っている訳ではなく、サイド・バイ・サイドのレース展開が必要なのです。そしてもしドライバーがミスをすればどうなるでしょう? クラッシュの後、ネルソン・ピケがマシンを降りてエリセオ・サラザールを殴打した事件を覚えておいででしょうか? ファンは喝さいを贈りました。まさに人間ドラマです。

フォーミュラEはバーニーの趣味に合わないようだ…
フォーミュラEはバーニーの趣味に合わないようだ…

AC:フォーミュラEのレースをご覧になったことはありますか?

BE:ありません。

AC:これからはどうでしょう?

BE:見ることになるでしょう。好奇心からです。

AC:フォーミュラEはF1にとっての脅威となるでしょうか?

BE:いまF1に携わっているひとびとが、フォーミュラEの影響を心配しなければならないことを考えると気の毒に思います。わたしならフォーミュラEの台頭を許すことはなく、すべての議論をまとめることが出来たはずです。わたしがいたらこんなことにはならなかったでしょう。ですが、いまはすべてのひとびとがEVだけを話題にしていますから、この流れに抗うには多少の勇気が必要なのかも知れません。

番外編:バーニーに訊く その2

ボリス・ジョンソン

彼も真っ直ぐな人間です。他国のリーダーと同じくミスも犯しますが、そうしたことは記事になって初めてひとびとが知ることになるのです。

ブレグジット

EUがこの先も生き残りたいと思うのであれば、行動を正す必要があります。当初のアイデアは素晴らしいものでしたが、あまりにも民主的になり過ぎました。英国は欧州の一部である必要はないと思います。欧州市場へのアクセスは必要ですが、それは間違いなく維持されるでしょう。

大列車強盗とのかかわりについて

ブレグジット
ブレグジット

まったく関係ありません。あの列車にはわたしが関わるほどの現金が積まれていませんでした。

カーコレクション

運転することはありません。ドライバーズシートに腰を下ろすことすらないのです。売買の対象です。スーパーカーにも興味はありません。ひとびとは投資の対象としてスーパーカーを購入しているのですから、邪魔する必要などあるでしょうか?

現在の愛車

それほど新車を購入しないので、ディーラーはわたしを恨んでいるでしょう。いま古いSクラスを所有していますが、レンジローバーは修理に出しています。新車を勧められますが、興味がないのです。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事