【詳細データテスト】プジョーe208 パッケージ面は◯ 走り、EVの功罪がはっきり 乗り心地は良好

公開 : 2020.05.16 11:50

購入と維持 ★★★★★★★★☆☆

数字を見るだけでは、e208はかなり高価なコンパクトカーに思えてしまう。とくに今回のテスト車である上位グレードのアリュール・プレミアムは、2万7565ポンド(約386万円)のプライズタグを掲げる。エコカー向けの優遇措置があっても、手頃とはいいがたい。

ただし、最近のEVに限って比較すれば、それほど高いとはいえない。もちろん、課税額やランニングコストがかなり低く抑えられると見込まれるので、購入費用の高さは埋め合わせられるだろう。

車両価格は安くないが、航続距離に対する充電コストは低い。また、100kWの急速充電は、300ポンド(約4.2万円)と手頃な価格のオプションだ。
車両価格は安くないが、航続距離に対する充電コストは低い。また、100kWの急速充電は、300ポンド(約4.2万円)と手頃な価格のオプションだ。

メーカー発表の最大航続距離は約350km、現実的には270~300km強といったところだろう。英国の電気料金で考えれば、ゼロからのフル充電に要するコストは8ポンド(約1120円)程度。距離あたりのエネルギーコストは内燃エンジンよりかなり低い。

しかも、有用なレベルの自動運転や、走行距離への影響が小さいエアコンを装備している。さらに、コンパクトなEVとしてはまだ珍しく、100kW急速充電に対応しているのも注目に値する。これは300ポンド(約4.2万円)のオプションだが、互換性のある充電ステーションでならば、30分で80%のチャージが可能になる。

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