トヨタGT86ハイブリッドを計画

公開 : 2013.09.12 20:00  更新 : 2021.01.28 18:11

トヨタGT86ハイブリッドの計画が進行中だと、トヨタのシニア・エンジニアがフランクフルト・モーターショーの会場でAUTOCARだけに語った。

ドライブトレイン・エンジニアリングのシニア・マネージャである嵯峨宏英専務取締役は、「開発は進められているし、ゴーサイン次第だが、準備はできている。」と語った。

嵯峨取締役はこのハイブリッド・システムは一般道からサーキットまで対応するもので、すでにある組み合わせだとも仄めかした。

また、彼はこうも語った。「様々なモデルに対応するハイブリッド・システムをトヨタは持っている。それはパッセンジャー・カー向けもあれば、TS030 LMP1レーサーや、全日本スーパーGTシリーズを戦うプリウスGT300に搭載されるレース向けのものもある。GT86ハイブリッドにゴーサインが出されることは、そう遠いことでないと考えている。」

すべてのトヨタ・ブランドのハイブリッド・モデルはFWDであるが、兄弟ブランドであるレクサスのGS450hはRWDがベースだ。そのシステムのモジュラーの性格は、それぞれ異なるシナリオで使用される。ヤリス・ハイブリッドRで使われるシングル・モーターは、4WDに迎合されるもので、現時点では、GT86のボクサー・エンジンとの組み合わせは発表されていないが、今後様々なエンジン・タイプと組み合わせられることになろう。また、ヤリス・ハイブリッドRは、他のトヨタのハイブリッドがCVTを使用しているのに対し、6速のシーケンシャル・トランスミッションとの組み合わせだ。GT86ハイブリッドは、ドライバーの要求に応え、マニュアル・ギアボックスが選択される可能性も高いと見ている。

ハイブリッドのバッテリー重量が克服できるのかどうか嵯峨取締役に尋ねると「良いレイアウト・デザインがあれば、多少重たくはなるものの、ファン・トゥ・ドライブなモデルを造り出すことは可能だ。」と語った。

多田哲哉チーフ・エンジニアは、バッテリーを低く搭載することで、重心位置の低い、よりダイナミックなモデルにすることも可能だと語っていた。

また、TRDはGT86の標準的なモデルから100kgのダイエットしたモデルを発表している。更に、ハイブリッド・ドライブトレインは、次世代のプリウスでも示されれるが、その原価もサイズも小さくなっている。これらを組み合わせれば、GT86ハイブリッドの登場は否定できないものと考えられる。

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