【世界有数の走破性を普段遣い】ランドローバー・ディフェンダー110 D240へ試乗
公開 : 2020.05.19 10:20
伝統の悪路性能、洗練性は別次元
インテリアの印象もイイ。Sグレードは、ベーストリムの1つ上。それでも、ハーフレザーのヒーター付き電動フロントシートを備える。デジタルモニターとスマートフォンとの連携機能も装備する。
すべてのトリムグレードで、ボディ同色のインテリアパネルと露出したビスが付いてくる。つまり、基本的に体験できる機能は、上位グレードと変わらない。低級さも、もちろん感じない。
初代のディフェンダーらしいデザインが、インテリアを特別な空間にまとめている。価格が5万2110ポンド(693万円)もするから、特別で当然ではある。
ディーゼルエンジンを搭載した110の車重は、オプションを盛大に追加しなければ2248kg。この重さでのWLTP値の燃費は、10.6km/Lを超えてくれる。
オプションに応じて、10.4km/Lから11.2km/Lの範囲になるそうだが、トヨタ・ランドクルーザーよりは良好。ジープ・ラングラーと並ぶ感じだ。
プラグイン・ハイブリッドも、追々登場する予定。商用車仕様の場合、最大積載量は900kgだが、ピックアップ・トラック版は計画にはない。
新しいランドローバー・ディフェンダーは、初代ディフェンダーとは異なる立ち位置でのスタートとなった。ランドローバーというブランドが生まれた、基本的で実用的なクルマではなく、パーソナライズにも適したプレミアム・モデルとして。
変わっていない部分は、舗装路からはるかに離れた場所も走れるということ。しかし、悪路での上質さと洗練さもまた、まったく別次元にあるのだった。
ランドローバー・ディフェンダー110 D240(欧州仕様)のスペック
価格:5万2110ポンド(693万円)
全長:4758mm
全幅:1996mm
全高:1967mm
最高速度:188km/h
0-100km/h加速:9.1秒
燃費:10.4km/L
CO2排出量:251g/km
乾燥重量:2248kg
パワートレイン:直列4気筒1999ccターボチャージャー
使用燃料:軽油
最高出力:240ps/4000rpm
最大トルク:43.7kg-m/1400rpm
ギアボックス:8速オートマティック