【1位は日本車】2019年に世界で最も売れたクルマ20選 半数以上を日本車が占める
公開 : 2020.05.21 06:50 更新 : 2021.03.05 21:37
4位 ホンダCR-V 82万3237台
ホンダCR-Vの売れ行きは、世界的にSUVの販売が伸びている証拠の1つを示している。
2019年の販売台数は前年比12%アップ。2018年の7位から4位にまで順位を上げた。
フォルクスワーゲン・ティグアンより5万台も多く売れたことが、CR-Vの人気を表していると言えるだろう。
まだトヨタRAV4の圧倒的な販売実績には届かないものの、CR-Vのモデルチェンジが行われた2018年から、大幅に増えた2019年の販売実績は、ホンダの自信を証明することになった。
3位 トヨタRAV4 96万1918台
トヨタRAV4の2019年における世界販売台数は、もう少しで100万台に届きそうだった。大台まであと4万台以下。2位のフォードFシリーズまであと11万台以下というところにまで迫っている。
前年の16%も増加した2019年の販売実績に、トヨタはさらに勢いづけられるに違いない。
RAV4の販売台数が100万台に届かなかったのは、その重要な市場である中国で、新型の導入が遅れたからだ。
同国における新型の発売が反映される2020年は、おそらく新型コロナウイルス流行の影響も最小限に留めることができるだろう。
2位 フォードFシリーズ 107万348台
2019年の販売台数が100万台を越えたのは、トヨタ・カローラとフォードFシリーズだけだ。Fシリーズの販売台数は2018年と比べると1.7%ほど落ち込んだものの、3年連続で100万台を越えたことで、フォードは胸をなでおろしたに違いない。
その代表的モデルといえばF-150だが、他にも写真のF-250キングランチなど、より大型のモデルもシリーズにはいくつか含まれる。
フォードにとって気がかりなのは、Fシリーズの販売の99%が米国とカナダという北米市場に依存していることだ。この地域で新型コロナウイルス感染拡大の影響が深刻化すれば、2020年は後ろから迫るトヨタRAV4に2位の座を明け渡すことになるかもしれない。
1位 トヨタ・カローラ 148万2932台
2019年はトヨタ・カローラにとって良い年だった。全タイプ合計の販売台数は前年を上回り、世界で最も多く売れたクルマの地位を確実なものとした。
しかも、他のクルマに大差をつけての1位である。わずかとはいえ前年を下回ったフォードFシリーズに対し、販売を増やしたカローラは4万台以上も引き離すことができた。
新型カローラのシャープなルックスと高級感を増したインテリアは、世界中で歓迎された。これまでオーリスという車名で販売されていたいくつかの地域で、モデルチェンジを機にカローラという名前に統一されたことも追い風となった。
また、中国という巨大な市場を席巻したことも大きい。さらに言えば、今回のトップ5に入ったクルマの中で、カローラは唯一、世界の5大陸すべてで生産されているのだ。
1966年に初代が発売されたトヨタ・カローラは、まもなく累計生産台数50万台を達成しようとしている。
世界ベストセラー車の地位は、ますます揺るぎないものとなるだろう。まさに世界を股に、いや4輪にかけたクルマである。