【アルファードの盗難台数】なぜ2018〜2019年で急増? 「海外需要」背景 ハイブリッドも油断できず

公開 : 2020.05.19 05:50  更新 : 2023.03.31 09:35

じつは海外からの需要が高まっている

日本のミニバンは海外で販売されているイメージが少ないかもしれない。

しかしそれは北米や欧州での話で、アジア圏ではアルファードが正規輸出されている地域も多く、現地価格では1000万円オーバーの超高級車なのである。

トヨタ・アルファード
トヨタ・アルファード    神村 聖

また、正規輸出がされてない地域でもアルファードの中古車は流通しており、当該地域のユーザーからしてみればアルファードは憧れの車種の1つとなっているのだ。

そのため、例え違法な手段で日本から輸入された車両であっても、相場よりも安く買えるのであれば気にしないというユーザーも少なくない。

そして窃盗団からしてみれば、元値ゼロの盗難車であれば相場から大幅に安い価格で売却しても痛くも痒くもないというワケである。

なお、社外セキュリティを多くてがける専門店スタッフによると、ほんの数年前まではハイブリッドモデルに関しては輸出したとしても、アフターメンテナンスができないため需要がほとんどないと言われていた。

しかし、技術の進歩が目覚ましく最近ではハイブリッドモデルでも問題なくなってきたそうだ。

そのため、ハイブリッドモデルユーザーも油断できないと言える。

ちなみにさまざまセキュリティ商品も本気の窃盗団にかかれば解除できないものはないと言うが、盗み出すまでに時間のかかりそうな個体は敬遠されることが多いということなので、二重、三重にセキュリティアイテムを装着し、運び出すまでに手間のかかりそうな車両にしておくのが最大の防御とのことだ。

記事に関わった人々

  • 小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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