【デイズとどこが違う?】日産ルークス、売れ筋はどのグレード? どの色? 兄弟車はekクロス
公開 : 2020.05.20 05:50
ふたたびルークス名乗るも中身は別物
ルークス誕生は2009年。
この頃、日産はスズキから軽のOEM(相手先ブレンド生産)供給を受けており、中身はスズキ「パレット」である。
日産としてはディーラーからの要望として、一家に日産ブランド車との複数所有を念頭に日産のバッジがついた軽が必要だった。
なかでも、スーパーハイト系、またはトールワゴンとも呼ばれる車高が高い軽自動車は、ダイハツ・タントとスズキ・パレットの2強体制にあり、軽市場の主流になりそうな気配があった。
初代ルークスは2013年まで生産され、累計販売台数は約17万3000台(日産調べ)となった。
2014年誕生の2代目は「デイズ・ルークス」を名乗った。OEMという発想を改め、連携相手をスズキから三菱に変更。
その上で、軽自動車の企画とプロダクトマネージメントに特化した合弁企業NMKV(エヌ・エム・ケー・ブイ)を、初代ルークスを発売中の2011年に設立した。
背景には、日本市場全体での軽シフトが鮮明になり、日産ブランド車からのダウンサイジングを含めて、「日産としての軽」を求める声がさらに高まったことにある。
結果、2020年までの累計販売台数は約43万3000台と初代に比べて2.5倍と一気に増えた。
そして迎えた3代目は再びルークスを名乗るが、その中身とは?
デイズ/ルークス どう違うのか?
2代目デイズ・ルークスでは、企画は日産、開発は三菱主体、生産も三菱。
一方、3代目ルークスは、企画/開発は日産主体、生産は三菱。兄弟車は、ekクロスだ。
今回のオンラインプレゼンでは、デイズとの違いに注目してみた。
ボディ寸法は、ルークスとデイズ、全長と全幅は同じで、全高が140mm違う。それに伴いボディ補強や、スライドドアやスライド量が大きい後席アレンジなどの内装品充実。
さらに、プロパイロットはデイズではカメラのみ対応だったが、ルークスではミリ波レーダーも搭載。
坂道での追従時に車間距離維持が正確になったり、大型車の脇を走行して横風にあおられた際に操舵補正が入るなど、様々なシチュエーションでデイズを凌ぐ性能を有する。
こうした各種装備によって、車両重量はハイウェイスターターボXプロパイロットエディション比で120kg増となった。
エンジンとCVTはデイズを継承するが、走行中のロール量を抑えるため、サスペンションのスタビライザー大径化やショックアブソーバー改良など、走りのチューニングを施した。
日産が新型ルークスで目指したもの。それは、ミニバンの使い勝手と軽の運転のしやすさを両立した新しいカタチ。
着座した時のアイポイントは、「セレナより少しだけ低いていど」という。
実車でのデイズとの比較が待ち遠しい。