【緊急通報システムに影響】VW 8代目ゴルフ ソフトウェアの不具合により納車を停止
公開 : 2020.05.20 11:20
VWが、新しいゴルフの納車を停止しました。ソフトウェアの不具合により、緊急通報機能が作動しない可能性があることがわかったそうです。問題の解決には6月の第3週目までかかるとの情報もあり、今後の動向が注目されます。
ソフトウェアの不具合
フォルクスワーゲンは、ソフトウェアの不具合が発覚したため、新世代ゴルフの納車を停止したことを明らかにした。
VWは「調査した結果、車載のコントロールユニットまたはオンライン接続ユニット(OCU3)のソフトウェアから、信頼できないデータ送信が行われる可能性がある判明しました」
「この不具合により、eCall(自動緊急通報システム)の正常な作動を保証できない状態にあります」と声明で述べている。
このソフトウェアは、事故発生時に援助が必要かどうかを自動的に判断し、救命救急機関と連絡をとる機能を備えており、EU加盟国内で2018年3月以降に販売される、すべての新車への搭載が法律で義務付けられている。
VWは、法規を「遵守するため、直ちにゴルフの納車を止めました」と語っている。
解決には6月第3週目までかかる可能性も
姉妹モデルである、新型スコダ・オクタヴィアも同様の問題があると見られている。
スコダのスポークスマンは、AUTOCARに対し、同様のシステムを搭載するオクタヴィアに関しては、一部のヨーロッパ地域で影響が出る可能性があるが、英国での納車は7月開始予定となっているため、影響を受けることは無いだろうと語っている。
このシステムに関する問題は、定期点検中に発見されたと報告されており、問題を修正するソフトウェアのアップデートの利用が可能となるのは、6月の第3週目になるとの情報も入ってきている。
パンデミックの影響により、当初計画よりも台数は大幅に減少していると考えられているが、本国ドイツでは、納車開始からすでに数週間が経過しており、英国にも数台が納車されている。
同社は 、リコールおよびソフトウェアの更新については「後日発表します」と述べている。