【世界的な人気が止まらない】日産スカイラインGT-R(R34) 中古車の購入 故障の注意点/英国相場は
公開 : 2020.05.23 08:50
不具合を起こしやすいポイント
エンジン
伝統のRB26エンジンは耐久性が高い。アフターマーケット製パーツが、エンジンの寿命を縮めてしまう可能性がある。
タイミングベルトとウォーターポンプは、8万km毎の交換が望ましい。油圧は4000rpm以上で4.0 bar(58psi)以上が理想。
ボディ
エンジンルームやトランク内に、事故の修復歴がないか観察する。新しすぎるクリップ類や出荷時のステッカーの欠落などにも注意したい。
サイドシルやシャシーレール、ストラットマウント、フェンダー周りのサビに注意。
電気系統
レブカウンターが正しく動くか確かめる。アフターマーケット製のメーターが付いている場合、その動作や配線も良く確認する。日本からのスポーツモデルの場合、後付けされていることが多い。
インフォテインメント・システムのモニターは、ドット欠けすることがある。修理は安くはない。
ステアリングとサスペンション
試乗をして、ブッシュとボールジョイントの磨耗状態やガタツキを確認したい。部品は簡単に手に入るものの、状態によっては交換費用が高くなることも。
ブレーキ
R34 GT-Rは改造をされずに、コレクターが長期保管している例も少なくない。数ヶ月動かさないと、ブレーキのピストンが固着する場合がある。試乗でブレーキディスクの表面が綺麗にならなければ、オーバーホールする費用も見ておきたい。
インテリア
ダッシュボードの下や奥を覗いて、不格好な穴や切り欠き加工がないか確かめる。以前のオーナーがアフターマーケット・パーツやメーターなどを追加した跡だ。配線が残っていることも。
トランスミッション
四輪駆動ということで、急発進時にゲトラグ製のトランスミッションへ強い負荷がかかる。修理費用は安くなく、部品を見つけるのも大変。すべての変速がスムーズに行えるか、確かめておきたい。
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ベン・ジョーダン JDMガレージ代表
「プレイステーション・ジェネレーションと呼ばれる、ビデオゲームのグランツーリスモを楽しんだ世代や、映画ワイルド・スピードのファンからの人気が衰えません。R34 GT-Rに限らず、日本車というカルチャーを民主化し、定着させました」
「1990年代の日本製クーペの価値は、1950年代以前のクラシックカーと並ぶほどといっても良いでしょう。需要が高く、供給は少ない。価格は急速に高まっており、すでに一部のクルマはクラシックカーを超えるほどです」