【ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT】ハンのRX-7フォーチュン ヴェイルサイド制作秘話 社長も出演していた
公開 : 2020.05.24 05:50 更新 : 2020.05.24 09:48
ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFTでハンことサン・カンがドライブしたマツダRX-7(FD3S ヴェイルサイド製)の制作秘話を、ヴェイルサイド横幕宏尚氏に聞きました。今夜の再放映、見方が変わるかも?
ワイスピ1~4 日本車を作ったのはどこ?
ハンが新型スープラと共に「復活」することで大きな話題を集めたワイルド・スピード9作目「F9:The Fast Saga」(邦題:ワイルド・スピード ジェットブレイク)
本来ならば本国で5月22日、日本では5月29日に公開が予定されていたが、2021年4月に公開延期となってしまった。
しかし、本来新作が公開される予定だったこの5月、BS日テレの「日曜ロードSHOW!」で1~6作目まで、5月10日から6週連続で放映されている。
本日は東京が舞台となる3作目、「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」が21時から放映される。
こちらに出てくる世界一有名なマツダRX-7は、誰がどんなふうに作っているのか?
1〜4作目までのワイルド・スピードには、トヨタ80スープラや日産スカイラインR34 GT-R、ホンダS2000やインテグラ、三菱エクリプスなどたくさんの日本車が登場する。
この映画の大ヒットが世界的な日本車ブームを盛り上げたと言っても過言ではないだろう。
東京が舞台となったTOKYO DRIFTにも200台以上の日本車が登場する。中でも、もっとも有名でインパクトが強いのはハンが乗るオレンジと黒のRX-7だろう。
乗っているのはハンことサン・カンで、9作目に登場する90スープラも、これと同じオレンジと黒に塗られている。
なお、実は同じ型のRX-7(FD3S ヴェイルサイド製)は1作目にドミニク(ヴィン・ディーゼル)の愛機としてすでに登場している。
RX-7フォーチュン、横幕社長みずからデザイン
1作目の赤いFDも、3作目のオレンジ&黒のFDも製作したのはヴェイルサイドという日本のカスタム&チューニング会社(本社:茨城県つくば市)だ。
3作目のTOKYO DRIFTは「ヴェイルサイドのための映画」と言われるほど、ヴェイルサイド色の強い車両が次々と登場する。
世界中のワイスピファン、JDMファンを魅力した印象的なデザインをまとうRX-7フォーチュンを生み出したのは、ヴェイルサイドのオーナーでありデザイナーでもある横幕宏尚氏だ。
ヴェイルサイドという社名は、横幕氏の名前を英語(Veil=幕、Side=横)にしたものである。
RX-7フォーチュンはどのようにして生まれたのか。
「制作会社から次回のFast & Furiousについて話がしたいと連絡がありました」
「ヴェイルサイドのクルマでこんなイメージ、あんな感じ、走りはドリフトで、日本が舞台で……などの話を作家の方とロサンゼルスで食事をしながら夢を語り合うようにミーティングを行いました」
「その夢を現実のものにするにはどうするべきか。本格的にイメージを組み立て、2005年1月の東京オートサロン出展を目標にRX-7フォーチュンの製作を開始しました」
「そしてオートサロンに出展し、コンプリート部門で最優秀賞を獲得、投票でグランプリを受賞。制作側に伝え実車を見てもらって正式にオファーがありました」
「まずは、フォーチュン7、その後Z33(タカシ)、RX8(ニーラ) と次々に決まって行きました」