【電動化が加速】ボルボ ロックダウン解除後 内燃モデルの需要減少を予測
公開 : 2020.05.25 19:40
ボルボのトップは、ロックダウン解除後、ガソリンやディーゼルモデルを求めるカスタマーは、減少するだろう予想しているそうです。また、これまでのように、部品の調達を中国のみに頼るのはリスクが高いと指摘しています。
ロックダウン後に予想される変化
ボルボのトップ、ハカン・サミュエルソンは、新型コロナウイルスによるロックダウンが解除された後、ガソリンやディーゼルモデルを求めるカスタマーは、減少するだろうと述べている。
フィナンシャルタイムズ・グローバル・ボードルームカンファレンスで、サミュエルソンは、内燃機関モデルの販売を助成する計画は「費用の無駄」であると述べている。
「電動化は加速します」
「新技術を奨励するのは良いことです。特に、最初の数年間はより高価になるので、政府のサポートは重要です」とサミュエルソンは付け加えた。
浮き彫りになった問題
需要の低さは、生産再開よりも大きな問題であるとし、スウェーデンにある同社の工場は現在、週3日の稼働としている。
「ヨーロッパでの需要は通常の約30%しかありませんが、中国ではウイルス感染拡大以前より20%多くなっています」
「この数字が正しければ、回復に向かっていると言えるでしょう」
「これが事実であることを願っています。そうでなければ、ビジネスに危機が訪れるでしょう」と述べている。
サミュエルソンはまた、ロックダウン規制にうんざりしているカスタマーが、気晴らしのために新車を購入する「リベンジ購入」が、米国での販売回復を後押しするだろうと述べている。
さらに、この危機により、部品の調達を1つの国に頼ることの危険性が明らかとなったと、サミュエルソンは言う。
「ヨーロッパと米国には、より多くのメーカーが必要です」
「わたし達は、販売する場所で自動車を作るべきです。すべてを中国に依存することはできません」と付け加えた。
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