【改めて探るF1の魅力】今年で70周年 なぜ自動車メーカーは、フォーミュラ1に一生懸命になる? 後編
公開 : 2020.05.31 20:50 更新 : 2021.07.12 18:32
番外編2:F1ワールドタイトル70年の歴史 その2
1990年代
1992年にウィリアムズのマシンでナイジェル・マンセルがタイトルを獲得したことで、アクティブサスペンションとドライバーアシスト技術は絶頂期を迎えているが、その後主催者側はこうした技術の採用を抑制する方向へと進んでおり、その動きは1994年のセナの死によって加速することとなった。
ミハエル・シューマッハーが通算7度のタイトルのうち最初の2回を獲得しているが、1996年のチャンピオン、デイモン・ヒルとのバトルは物議を醸している。
2000年代
シューマッハーとフェラーリがグランプリを席捲しており、史上初となる5年連続のタイトル獲得を成し遂げた一方で、メーカーの参入ラッシュによってコストが飛躍的に増大することとなった。
マラネロが失速すると、ルノーのフェルナンド・アロンソが輝きを放っており、2008年にはマクラーレンのルイス・ハミルトンが自身初のタイトルを獲得している。
撤退したホンダチームの後を受け誕生したブラウンGPのジェンソン・バトンが、ほとんど誰も予想していなかったタイトル獲得に成功している。
2010年代
この10年はふたつの時代に分けることが出来る。
天才的なF1デザイナー、エイドリアン・ニューウェイとセバスチャン・ベッテル、そしてレッドブルが2010年から2013年シーズンを支配していた。
その後、1.6Lハイブリッドターボの時代が始まると覇権はメルセデスへと移り、ハミルトンが5度のタイトルを獲得している。