【レクサスLM】初のミニバン 価格が中国で暴騰 新古車が3500万円にも 値上がりした背景
公開 : 2020.05.30 05:50 更新 : 2023.04.18 10:36
レクサス初のミニバン「LM」は、新車価格で約1856〜2340万円です。新古車は3500万円に届こうとしています。LMを含む新車価格すら日本相場に比べると高いですが、中古車まで高騰する理由を探ります。
レクサス初ミニバン「LM」 2/24に中国発売
2019年4月に開催された上海モーターショーでワールドプレミアとなったレクサス初のミニバン「レクサスLM 300h」
レクサス初のミニバンということで、発表当時は日本でも大変大きな話題となり、日本での発売を期待する声も大きかった。
そして中国での販売価格が発表されたのが2020年1月15日のこと。以下がそのモデル名と価格だ。
レクサスLM 2020モデルの新車価格
300h(7人乗りエレガントスタイル):116万元(約1856万円)
300h(4人乗りロイヤルスタイル):146万元(約2340万円)
レクサスは、中国での生産をしていない。ほとんどは九州工場で生産されており、北米向けなど一部は北米で生産されている。
そのため、中国で販売されるレクサス車はすべて日本からの輸入車で関税(15%)などを含んで高額な価格となっている。
ちなみに、数ある中国で販売される他のレクサスはどれくらいの価格なのか。
上級モデルで比較してみると……
レクサス上位モデルの新車価格
LS:81.1~117万元(約999万6000円~1710万円)
LX:141.7万元(約1135万円)
LC:115.5~126.2万元(約1326万円~1479万円)
LM:116~146万元(約1856万円~2340万円)
中国ではLSよりもLCよりも高価格だ。LM販売前は最高額だったSUVのLXよりもさらに5万元(約80万円)も高額な価格設定となっている。
しかし! これで驚いてはいけない。実際に発売されてから3か月経過した現在。
LMの「中古車」価格がとんでもない価格になっていた。
LMの新古車 4座は3200万円以上!
コロナ渦で4月に取材を予定していた北京モーターショーも延期となり、中国のクルマ事情、とくに新車販売については意識の外だった。
BYDや五菱などの中国自動車メーカーがマスクを作り始めたとか、ホンダやトヨタが中国での生産を少しずつ再開させた、などのニュースは目にしていたのだが。
そして5月下旬。LMの発売を思い出し、中国最大の自動車情報サイト「汽車之家」に掲載されているレクサスLMのページを確認したところ……発売済みとなっていた。
こんな状況でこんな高額なクルマが果たして売れているのか? 評判は?
と調べていたところ新車価格の横に記載された「中古車価格」を見て驚いた!
中国語で中古車のことは「二手車」というのだが、その価格がなんと174.80~219.00万元。日本円にすると、約2797万円~3500万円!
「二手車」が掲載されているページを見てみると、10台のLMが紹介されていた。
どれも2020年4月~5月に登録された車両のようだ。(中には登録月の記載がないものもある)
そしてすべて、走行距離は0.01公里(=100m)となっており、「準新車」と記されている。つまり、日本で言うところの「新古車」のような扱いになる。
販売しているのは中古車販売店だ。中には「会員制」のお店もある。
なぜこんなに高いのか?