【中国市場に焦点】シトロエンC6後継 ガソリン/PHEV 2021年発売 「アミ」にも言及
公開 : 2020.06.01 11:25 更新 : 2021.07.27 14:54
シトロエンは、新しいフラッグシップモデルであるC6後継を投入します。主に中国市場向けとなり、安心感、快適さ、落ち着きに注目した、新しいシステムの採用が期待されています。
新しいグローバル・サルーン
シトロエンは、8年ぶりの新しいグローバル・サルーンとなるC6の後継モデルを、フラッグシップとして投入する。
ヨーロッパでは、サルーンの人気はここ10年間落ち込んでいるが、同社は、サルーンがSUVよりも売れている、主に中国などの地域での展開を計画している。
2021年末までに発売予定となっている次期モデルは、2016年のCxperienceコンセプトがベースとなっている。
このコンセプトは、旧型のC6と同等サイズで、ガソリンとモーターを組み合せたプラグインハイブリッド・パワートレインを搭載していた。
未来的なコンセプトでは、C4カクタスとC5エアクロスで発売された、同社のアドバンスト・コンフォート・テクノロジーも紹介されている。
快適さを重視するシトロエンが、中国のタクシードライバーなどから人気を得ていることを考えると、「安心感、快適さ、落ち着きに注目した」新しいイテレーション・システムが、採用される可能性は高い。
最も注目すべきは、「魔法のカーペットのような乗り心地」を実現すると言われている、プログレッシブ・ハイドローリック・クッション(PHC)サスペンションのセットアップだろう。
EVモデルの可能性も
サルーンは、その兄弟モデルであるプジョー508、および新しいDS 9と同じEMP2プラットフォームを採用する。
これらのモデルと同様に、通常の燃焼エンジンと、エミッションフリーでの航続距離62kmを達成する、プラグインハイブリッド・パワートレインで提供される。
現在、EMP2はEVモデル向けに設計されていないが、適応可能であると考えられている。
同社のCEOであるヴィンセント・コビーは、サルーンの初期モデルにはEVバージョンは含まれていないと述べているが、中国のゼロエミッションの需要を考えると、今後投入されると予想されている。
新しいサルーンは、需要に合わせて地域ごとに異なるスタイリングで提供されると、コビーは述べている。
「グローバルバランスとローカル適応の間の、正しいバランスを見つける必要があります」
「中国市場では、電子機器、クロム、およびフロントデザインの話題がよく出ます」
「中国では、フロントエンドは、正しいステータス、プレゼンス、正しい選択をしたという安心感を提供する必要があり、外国人にとって、非常に理解が難しい概念です」
「中国市場の需要は非常に特別で、ヨーロッパ市場では少し壮大に見えるかもしれません」
「バンパー、ヘッドライト、クローム、ヘッドライトを、微調整する必要があります。さらに、安全規制、道路状況、エンジンサイズ、燃料が異なります」
「サスペンションのチューニング、パワートレインの選択、色と素材など、さまざまな形で提供します。プラットフォームと、シルエットは同じですが、さまざまなサイズで異なる要望を満たすことが可能です」と述べている。
サルーンのデザインは、最終段階に入っており、アウディ、BMW並みの上級マーケットモデルとなる。
「今のシトロエンには、革新と快適さに強みはあるものの、特定の価格帯のスイートスポットはありません」
「これまで、5000ポンド(66万円)から5万ポンド(664万円)まで、幅広い価格帯のモデルが投入されています。上位、中位、下位などというブランドの位置づけはありません」
「これらの機能を推進する明確な意図があります。サルーンは、より高いレベルでのシトロエンの能力を示すモデルとなります」とコビーは付け加えた。