【洗車で実感する美しさ】マツダ3 2.0(5) ロックダウン中の運転 長期テスト
公開 : 2020.06.06 11:50
魅惑的な美しいデザインが与えられたハッチバック、マツダ3。歩道を往く人からの注目度も低くはありません。搭載するスカイアクティブ-Xの実力は、マツダが主張する通りなのか、英国編集部が長期テストで確認していきます。
積算1万2607km ロックダウン中のドライブ
久しぶりに薬局を訪れることになった。
数ヶ月前に引っ越した筆者。英国では、特定の処方箋を得るには、最寄りの医者への申請が必要。それを忘れていたので、引っ越す前に住んでいた街へ50kmの距離を往復することになった。
新型コロナウイルスでロックダウン後、ここ1カ月の間で最も長いドライブになった。不要不急には当たらず、あまり罪悪感も感じずに済む。
道はどこも空いている。景色を楽しめるクロスカントリーのルートを選んだ。とても贅沢な時間だった。でも、ロックダウン期間中は、これが最初で最後だろう。
誰かと近距離で会わない限り、好きな場所を運転しても構わないという考え方もある。だが、万が一誰かと事故を起こしたら、警察や医療従事者などの数人を拘束してしまう。日々を支えるプロのドライバーに対して、温存しておくべきだ。
とりあえず往復は無事にこなせた。この久々の運転で、マツダのドライビング体験がクラストップと呼べる仕上がりであることを再認識した。
サスペンションやステアリング、トランスミッションの動作は一級。しかし、刺激の足りないサウンドと、ロングギアの設定が足を引っ張ってはいるけれど。
低い全高で自転車を積むのも簡単
処方箋の手続きと一緒に、両親へ生活物資を届けた。ガレージにある自分の自転車を、今のアパートへ運ぶのと合わせて。
マツダ3は、このクラスで実用性を強く売りにしているわけではないと思う。しかし、自転車を簡単に積み込めた。SUVと違いトランクの開口部は低く、自電車を持ち上げるのも簡単だった。
積算1万2522km 洗車で実感するデザイン
マツダ3のボディデザインは美しい。将来的に庭のオブジェにもなりえそうだから、綺麗に洗車することにした。
新型コロナウイルスのおかげで、マツダ3を運転する機会はほとんどない。これまで手洗いする時間を取れずにいたが、バケツとスポンジのホコリを落として、クルマを磨く絶好の機会とはいえる。
洗車すると、気持ちも晴れやかになれる。マツダ3のしなやかなラインと、ぴしっと揃ったボディパネルの隙間が、特に心地良い。メタリックグレーとグロスブラックのコントラストも、汚れたままでは十分に楽しめない。