【クルマ盗難で大炎上】日本で盗まれた車体やパーツ、バラバラの状態に アメリカの日本車専門店で続々発見 防止策は
公開 : 2020.06.02 05:50 更新 : 2023.03.31 09:35
日本の盗難車をオーナー自らが発見!
ツイッターのアカウント名、てつごり(@AxRxPxUxS)さんのS15シルビアのフロントクリップ。ニスモのステッカーが照合ポイントとなった。
クルマ本体やエンジン、フロントクリップ、トランスミッションなどは同社のサイトやebayなどの海外オークションサイトで販売されている。
もちろん、世界中から誰もがアクセスできるし、購入もできる。
それゆえ、正規のオーナー(つまり盗難の被害者)が「日本で盗まれた自分のクルマが売られている!」と気づく例も出てくるのだ。
それがここ数日急増している。
2年前に青いS15シルビアを会社の駐車場で盗まれた、埼玉県在住の、てつごり(@AxRxPxUxS)さんも、J-Specのサイトで偶然自分のクルマを見つけた。
「実は今年の4月にもやはり同じ駐車場で80スープラを盗まれました。かなりセキュリティも強化していたのですが……」
「それで、今回J-Specで(盗まれた)スープラが出ていないか……何となくサイトを見ていたところ、なんと2年前に盗まれたシルビアを発見してしまったんです」
「すでにSOLD(完売)となっていましたが」
「決め手となったのは、フロントバンパーに貼られた『ニスモ』のステッカーです。これは、割れた部分を隠す為に貼ったのでよく覚えています」
それにしても、バラバラにされて売られている状態はあまりにも無残だ。
凄絶な怒りと悲しみの声がSNS上に響いている。
盗難→アメリカに密輸 どんな車種?
どんなクルマが狙われているのか。
日本損害保険協会などが発表する「盗難車ワースト10」などにおいては、ランドクルーザーやレクサス、ハイエース、プリウスなどが常連となっているが、今回のケースはそれとはかなり違っている。
というのも、J-SpecはJDM専門店ゆえ、狙われるクルマも当然、25年ルールで合法的に輸入販売できる1995年以前の日本車となる。
もちろんJ-Specで販売されている大量の車両やパーツのすべてが日本からの盗難品ということはないだろうが。
以下に具体的な車種名をあげる。
日産
・スカイライン(R32・R33・R34)
・シルビア(S13・S14・S15)
・180SXなど
ホンダ
・インテグラ
・シビック
・CRXなど
トヨタ
・80スープラ
・ランドクルーザー
・マーク2
・セルシオなど
マツダ
・RX-7
・ユーノス
・コスモなど
スバル
・インプレッサ
・アルシオーネなど
2座オープンカーのスズキ・カプチーノやホンダ・ビートなども人気がある。
そして注意すべきは、アメリカで販売されているモデルであっても、日本で盗難に遭うケースが続出しているということ。
スカイラインや軽自動車など一部の車種を除いて上記にあげた車種には左ハンドルの北米仕様が存在する。
しかし、熱狂的なJDMファンは「右ハンドルこそ真の日本車だ!」という思いがあるため、わざわざ25年ルールで解禁を待って入手したいと考えている人も少なくない。