マッハ0.5が目標のキーティング・ボルト
公開 : 2013.09.20 18:00 更新 : 2017.06.01 02:15
英国のスーパーカー・メーカー、キーティングがボルトとネーミングされた新型プロトタイプを公開した。
マクラーレンP1とほぼ同じサイズのボディに、GM製の7.0ℓのLS7 V8エンジンを搭載したモデルで、トランスアクスル6速ギアボックスが組み合わせられる。パワー、トルクは標準モデルでは505bhp、65.0kg-mであるが、640bhpモデルもラインナップに加えられる。ボディ重量は990kgで、トップ・モデルの800bhpバージョンでは0-96km/h加速が2.0秒というパフォーマンスを発揮するとコメントされている。
キーティングは3人のスタッフが手作りで制作するメーカーで、その1台1台がハンドメイドとなる。以前にもアンソニー・キーティング率いるこのメーカーは、SKR、TKR、ZKRという3つのモデルを生産している。2006年から現在まで15台が製造されたという。
キーティングは「ジャガーXJ220の影響を強く受けている。XJ220が発表された時に見た情熱がそのままこのモデルに引き継がれている。」とコメントしている。
ボルトは、カーボン・ケブラー・パネルとアルミニウム・スペース・フレームがベースで、宇宙時代の軽量素材が使用されているという。また、少量生産のスポーツカーであっても、パワー・ステリングとエアコンを装備し、オーダーに応じてABSも付けられる。
750bhpのスーパーチャージャー・バージョンや1000–2500bhpのツインターボ・バージョンもオーダー可能だ。
フルオーダーのため、価格は明らかにされていないが、800bhpバージョンで£750,000(1億2000万円)程度になるという。
ちなみに、キーティングは10月にチューンしたボルトでマッハ0.5(547km/h)を記録することを狙っている。以前、ネルソン・レーシングエンジン製の1750bhpのツインターボ・エンジンを搭載したTKRで418km/hをマークしている。
将来的には、よりアグレッシブなリア・エンジン・クーペも制作したいと語っている。