【制限速度内で味わえる感動】スズキ・スイフト・スポーツ(3) 長期テスト
公開 : 2020.06.13 11:50
高速道路の長距離クルーズも快適
メーター間のモニターに表示される燃費計は、どんなにハイペースで攻めた走りをしても、14.1km/L以下を示すことはないようだ。恐らく、かなり甘い。
そのモニターは、エンジンが発生するパワーとトルクをリアルタイムで表示する、バーグラフに切り替えることもできる。ターボのブースト計にもなる。こちらの方が見ていて笑顔になる。
このスイフト・スポーツは、歴代で初めてターボエンジンを搭載したモデル。もう少し耳に訴えかける部分があっても良かったと思う。
ちょっと子供じみているかもしれないが、タービンの高音域がしっかり聞こえてきて良い。少し平凡なエンジンサウンドが、もっとエネルギッシュに感じれることだろう。
以前長期テストで乗っていた、ヒュンダイi30 Nの吸気音や敵意むき出しのサウンドは、好印象だった。一方で、ブローオフ・バルブの派手なホイッスルは、このスイフト・スポーツには似合わなそうだ。日常的な走りも快適にこなせるクルマだから。
グッドウッド・フェスティバルからの帰り道、スイフト・スポーツの乗り心地がもう少し柔らかければ、と感じたのは、特に路面がひどかった高速道路の一部だけ。トーションビームが路面の衝撃を吸収しきれない場面。シートは長距離でも十分に快適だった。
テストデータ
気に入っているトコロ
長距離クルーズ:テクノロジーに充実した車内。アダプティブ・クルーズコントロールも付いている。高速道路での長旅も気軽にこなせる。
気に入らないトコロ
曖昧な燃料計:モニターに表示される燃費は、かなり甘い。燃料計は、タンクが半分を下回ると急激に減りが早くなる。
テスト車について
モデル名:スズキ・スイフトスポーツ
新車価格:1万8000ポンド(237万円)
テスト車の価格:1万8000ポンド(237万円)
テストの記録
燃費:15.4km/L
故障:なし
出費:なし