【想像以上にファッション寄り?】新型ダイハツ・タフト 開発意図を担当者が語る「ダイハツ流」
公開 : 2020.06.10 13:30 更新 : 2020.06.10 21:59
新型ダイハツ・タフト発売に際し、2020年6月10日、商品説明会が実施されました。改めて明らかになったのは、「タフっぽさを楽しむファッショナブルアイテム」だということ。タフトの立ち位置をお伝えします。
ダイハツ・タフト 商品詳細が判明
想像以上に、ファッショナブル寄り。
これが「タフト」の商品概要を聞いた第一印象だ。
ダイハツは新型「タフト」発売に際し、2020年6月10日にオンライン会議システム「ズーム」を使った報道陣向け商品説明会を実施した。
タフトについては、今年1月の東京オートサロン2020で、コンセプトモデルを世界初公開。2019年10月の東京モーターショーで出展したコンセプトモデル「WakuWaku」をベースにしており、オートサロン出展車は「ほぼ量産」(ダイハツ関係者)という状態だった。
今年4月に入り、先行予約が始まるとネット上ではタフト関連のニュースが溢れ、ユーザーからの期待の高さを証明するかたちとなった。
今回公開された、「新型車タフト商品概要資料」の冒頭、開発/販売の背景として、「登録車同様に、軽市場でもSUV、クロスオーバー市場が拡大。今後も成長が見込まれる有望市場」とある。
ダイハツの軽クロスオーバーには2015年発売の「キャスト」があるが、2019年度販売台数は3万5010台で、同じく軽クロスオーバーのスズキ「ハスラー」6万2831台に大きく水をあけられている。
ハスラーは2019年12月にフルモデルチェンジしているが、初代モデル後半となった2018年度でも6万4464台と安定した販売実績を誇った。
そんな軽クロスオーバー市場にタフトが一石を投じる。
最も驚いたのはタフトの車両価格
今回の商品説明で最も驚いたのは車両価格だ。
業界関係者の間では「100万円後半が主力グレードでは?」という声が多かったが、エントリーグレード「X」が2WDで135万3000円。最上級グレード「Gターボ」の4WDでも173万2500円にとどまるなど、付加価値が高いモデルとしてはリーズナブルな印象だ。
グレード別の価格を見ると、ハスラーを意識していることがわかる。
ただし、タフトとハスラーはけっしてガチンコライバルではない。
大きな違いは、リアシートの活用方法だ。
タフトはダイハツが言う「クルースペース」という前席にひとり、またはふたりで乗車するイメージで、後席は「フレキシブルスペース」として主に荷室として使うイメージが強い。
その上で、商品コンセプトを「バックパック」という表現を使う。
バックパックとは、いわゆる小さめなリュックサックのこと。
最近は、若者のみならず、中高年でも通勤や休日ショッピングなど街中歩きでバックパックを使うシーンが増えてきた。もちろん、レジャーでも使う。
そうしたバックパックのイメージを増幅させるため、前席となるクルースペースには大型のガラスルーフ「スカイフィールトップ」を全グレードで標準装備。
オプション設定しなかったことについて「ボディを2種類作るより、コストが下がるから」という。