【想像以上にファッション寄り?】新型ダイハツ・タフト 開発意図を担当者が語る「ダイハツ流」
公開 : 2020.06.10 13:30 更新 : 2020.06.10 21:59
今回の発表プレゼン 気になったこと
今回の発表プレゼンを聞いて、最も気になったの「クロスオーバーらしい走破性」という点だ。
資料には注意書きとして「オフロード走行を推奨するわけではこざいません。やむを得ずオフロード走行する際は、十分運転に注意してください」とある。
同じく軽クロスオーバーであるスズキ・ハスラーの場合、商品カタログには4WDで「あらゆるシチュエーションに強い」と明記した。
荒れた路面でのビスカスカップリング式の4WD機能が作動し、急な坂道で便利なヒルディセントコントロールや、雪道やアイスバーンでの発進を補助するスノーモードなども備える。
一方、タフトは「基本的にはタント同じシステム。(ダイナミックトルクコントロール採用の)ロッキーから応用した点もない」という。ヒルディセントコントロールなどもない。
その上で、クロスオーバー走破性としては「大径タイヤ装着で地上高を上げて対応した」という。タントは14インチタイヤで、最低地上高はFFで150mm、4WDで165mm。対するタフトは15インチタイヤで190mm。
「サスペンションストロ―ク(作動量)はタントと同じで、サスの伸び側と縮み側で調整した」との説明だ。
4WDタフトは、いわゆる生活四駆というより、遊び道具としての下支えするといった感じである。
開発時 初代タフトについて話題は?
商品説明をじっくり聞いて、改めて、タフトとは「タフっぽさを楽しむファッショナブルアイテム」なのだと思う。
「タフさ/力強さを感じるデザイン」で「タフっぽさ」を楽しむ。スカイフィールトップで、気分も気持ちも上がる。バックパックのように、後席+荷室をフレキシブルに使うことで、日常生活での行動力が上がる。
タフトは、けっして「尖った商品」ではなく、幅広い年齢層の人たちにファッショナブルでカラフルな毎日を提案する。そんなクルマだ。
となると、やはり気になるのは、初代タフトの商品性を継承する、本格四駆の存在。いわゆる「ジムニー対抗」だ。
ネット上では噂が絶えないが、その実態とは?
今後、タフト派生として、より本格派四駆登場の可能性はあるか?
将来の製品企画については発言がないことを承知の上で、「今回タフト開発の際、本格四駆の初代タフトについて話題にならなかったのか?」とチーフエンジニアに聞いた。
これについて「TAFTという名称の頭文字の設定も違うなど、初代とはまったく別のクルマ」といった反応だけで、もう一歩踏み込んだ話には至らなかった。
普段乗りでの、ちょっとした非日常を感じられる。
ウィズコロナ時代でも、乗ると気分が少し明るくなる。
タフトは、そんなクルマだと感じた。