【ブームは来るか?】トヨタRAV4 PHV プラグインハイブリッド参入で弾み? 欧州トレンド、日本にも伝播か
公開 : 2020.06.11 05:50 更新 : 2021.01.28 18:33
日産や三菱 日系他社の動きはどうか
RAV4 PHVに次いで気になるのが、やはり、プラグインハイブリッド車として累計世界半場台数ナンバーワン、アウトランダーPHEVの次期モデルだ。
外観イメージは、第46回東京モーターショー(2019年10月23日~11月4日)に出展されたエンゲルベルクツアラーとなるだろう。
スペックとしては、現行アウトランダーPHEVと同じく前後それぞれにモーターを持つツインモーター式のフルタイム4WDとし、前後左右の駆動力配分を制御するAYCも進化する。EV航続距離は70km以上で、満充電での航続距離は700km以上とした。
発売時期について、2020年中とも2021年に入ってからとの言われているが……。
次期アウトランダーは、ルノー日産三菱アライアンスの中で、日産エクストレイルとの共有化が確実視される中、次期エクストレイルにはeパワーに加えてPHEVバージョンの可能性も出てくる。
日産は5月後半に開いた決算発表で中期経営計画を公表し、その中で2021年11月までに合計12の新モデルを市場導入を明言。
そのうちの1台がエクストレイル(北米ローグ)であることを明らかにしている。また、電動化技術についてはEVとeパワーは日産がアライアンスをリードするとしているが、PHEVについての詳細は公表されていない。
もう1つ気になるのがディーゼルエンジンの動向だ。
ガソリンもディーゼルもPHEVへ!?
プラグインハイブリッド車と同じく、次世代パワートレインとして近年、日本で注目されてきたのがマツダのスカイアクティブD(ディーゼル)だ。
ディーゼルエンジンの燃焼をゼロから考え直す中で、ガソリンエンジンスカイアクティブGとともにマツダ独自技術を投入し、CX-5で導入以来、日本での普及が進んできた。
ディーゼルといえば、欧州市場での各メーカーの主力エンジンとされてきたが、世界で最も厳しい内容といわれる欧州CO2規制では、単純なディーゼルエンジンでは規制をクリアすることが難しく、そのためガソリンエンジンの48Vマイルドハイブリッドや、ブラグインハイブリッドの普及が進む。
そうした中、コスト高ではあるが、メルセデス・ベンツではEクラスにディーゼル・プラグインハイブリッドを設定している。
ダイムラーにも部品提供する大手部品メーカーのボッシュは2030年時点で、ハイブリッド車を含めて市場の3台に2台はディーゼル車またはガソリン車が存続すると予測している。
今後、欧州、アメリカ、中国では電動化規制やCO2規制が強化される中、ディーゼル車とガソリン車のPHEVが進み、そのトレンドは着実に日本にも広がるのかもしれない。
RAV4 PHVと次期アウトランダーPHEVは、そんな次世代日本市場の幕開け役になるのだろうか?