【新CEO】独フォルクスワーゲン ブランドCEOにラルフ・ブランドシュテッター 7/1~
公開 : 2020.06.10 20:20
独フォルクスワーゲンが、新CEO就任を発表。現在COOを務める「ラルフ・ブランドシュテッター」さんが任命されました。現職のヘルベルト・ディースCEOは、兼任していたVWグループCEOに専念します。
ディースはグループCEOに専念
新型コロナウイルスの感染拡大で大きな影響を受けたヨーロッパの自動車業界。そのなかで、独フォルクスワーゲン・グループが経営体制の見直しを進めている。
7月1日には、中核であるフォルクスワーゲン乗用車ブランドの最高経営責任者(CEO)に、現在COO(最高執行責任者)のラルフ・ブランドシュテッターが就任すると発表された。
これまで同グループCEO、およびフォルクスワーゲン乗用車ブランドCEOを兼任してきたDr.ヘルベルト・ディースは、グループCEOとしての職務に専念することになる。
グループ取締役会において、ディースは引き続き、フォルクスワーゲン乗用ブランドおよびグループ内のボリュームブランドをまとめている「ボリュームブランドグループ」の責任者としての役割を果たしていくという。
この人事の狙いは、自動車業界が直面している変革期において、重要課題に一層特化したマネージメントに集中するための判断とされている。
ラルフ・ブランドシュテッターは、1968年生まれ。フォルクスワーゲンの工場で機械工としての職業訓練を受けた後、大学で経営工学を学ぶ。
その後、1993年にフォルクスワーゲン・グループに入社し、2003年に新車種プロジェクトのプロジェクトマネージャーに就任。
2005年。セアトの調達責任者としてスペインに異動してから、2008年にセアトの調達担当取締役に任命された。2012年より「新製品立ち上げ」の責任者を務め、2015年10月にフォルクスワーゲンAG総代表に任命。
2018年8月からフォルクスワーゲン乗用車ブランドの最高執行責任者(COO)を務めている。