【2020年版】AUTOCAR英編集部が選ぶ「いま新車で買えるクルマ」ベスト50 中編
公開 : 2020.07.18 16:50
14位 フェラーリ812スーパーファスト
1960年代後半のデイトナを起源とするノンハイブリッドのV12エンジンをフロントに搭載する猛烈に速いスーパーカーの伝統は、おそらくこれが最後になるだろう。
エンジンは巨大で、シャシーは喜んでその共犯者としての役目を見事に果たす。
高速道路ではやや落ち着きに欠けるものの、目的地に着いたときには深い満足感が味わえる。
13位 BACモノ
まさに一点集中型。例えるならレーザーのような鋭いズーミング。そんなクルマがBACモノだ。助手席ではけっして味わえない体験。なぜならモノには助手席がないからだ。
代わりに運転席に座ってステアリングを握れば、他に市販されているどのクルマよりもF1マシンに近い感覚で操れる。近々さらに速いモデルも登場する予定。
12位 ロータス・エリーゼ/エキシージ
エリーゼが登場してからもう25年も経つということだけでなく、少しもその魅力が古びていないことに驚かされる。
今もエリーゼはけっして物珍しいだけの骨董品ではない。当初の設計どおり、ロータスの価値観に忠実であり続けている。
だからこそ、エリーゼ(とその派生車種のエキシージ)は、今でも他のクルマのハンドリングを評価する際の基準となっているのだ。
11位 BMW M2コンペティション
M2コンペティションは、BMW Mのクルマで最も手頃な価格のモデルが最良であることを物語る。
その証拠に、これより大きくてパワフルで速いM4コンペティションは、今回の50台に選ばれていないのだ。それに対し、M2コンペティションはトップ10入り目前まで迫っている。
後者にあって前者にないもの、それはより快いハンドリング、マニュアル・ギアボックス、そして手の届きやすい価格である。