【アピール力を増した新型フィット】ホンダ・フィット・クロスターへ英国試乗
公開 : 2020.06.16 10:20
普通のフィットの良いところはそのまま
インテリアも、標準のフィットと基本的には変わらない。サウンドシステムが良いものになり、シート表皮が撥水性で掃除しやすくなる程度の違い。
デザインの見た目は好印象で、操作系の配置も良い。インフォテインメント・システム用タッチモニターの表示も滑らか。アンドロイド・オートとアップル・カープレイをサポートする点も評価できる。
実際の感触も含めて知覚品質は、従来のフィットより向上している。プラスティックそのままの部品は、探すまでもなく用いられている。広いフロントガラスは視認性に優れるものの、ダッシュボード上部を覆う、黒いプラスティックパネルの映り込みが強いのが残念だ。
ホンダ・フィットの魅力をうまく引き出し、広げたのがフィット・クロスターだといえる。標準のフィットの良い部分をそのまま残しながら、クロスオーバー風のアピール力を効果的に獲得している。
新しいフィット・クロスターの誕生に、喜ぶユーザーも多いだろう。筆者としては、ホンダらしい走りの魅力を引き出したクルマも、欲しいところではある。
ホンダ・ジャズ(フィット)・クロスターEX(英国仕様)のスペック
価格:2万2635ポンド(298万円)
全長:4060mm
全幅:1725mm
全高:1556mm
最高速度:172km/h
0-100km/h加速:9.9秒
燃費:20.9km/L
CO2排出量:110g/km
乾燥重量:1253kg
パワートレイン:直列4気筒1498cc+ツイン電気モーター
使用燃料:ガソリン
最高出力:108ps(システム総合)
最大トルク:25.8kg-m(システム総合)
ギアボックス:CVT