【日本での販売終了へ】ホンダ・シビック・セダンの歴史を振り返る 懐かしのモデルも
公開 : 2020.06.13 05:50 更新 : 2021.10.13 13:53
待望のB16A型VTECエンジンを搭載
シビック・セダンからシビックフェリオへと名前を変えた5代目モデルは91年9月に登場。先代のハッチバックモデルに搭載されたリッター100ps超(MT車で170ps)のB16A型エンジンを搭載した「SiR」グレードも用意され、当時4ドアセダンベースで競われた全日本ツーリングカー選手権(JTCC)にも参戦している。
なお、SiRグレードのみ、リアシートもバケット形状となり、セダンながら4名乗車となっている。
また、VTECエンジンは、ハイパフォーマンスを狙うだけでなく、燃費志向のVTEC-Eも追加され、そのエンジンを搭載する「ETi」グレードは20km/Lを超える低燃費モデルに仕上がっていた。
時代の流れを感じるラインナップに
95年9月に6世代目へと進化したシビックは継続してセダンにフェリオの名前を使用。
先代に引き続きB16A型エンジンを搭載するスポーツグレードも用意された。
その一方で排出ガス中に含まれる有害物質を、従来の1/10レベルまで低減した低公害車の「LEV」グレードを97年2月に追加設定。時代の流れを感じるラインナップとなった。
もの足りない「RS」 7代目シビック
そして2000年9月に登場した7代目シビックには、ついにハイパフォーマンスエンジンを搭載したグレードが消滅。
セダンのフェリオには「RS」というスポーティグレードが用意されたが、エンジンはシングルカム仕様と先代までのパフォーマンスを知るものにとっては物足りないモデルとなっていた。
一方で2001年12月には、シビックフェリオハイブリッドが追加設定。当時の5人乗り量産ガソリン車として世界最高となる29.5km/Lという超低燃費を誇った。
ついにセダンにタイプRが設定される
日本国内において7代目モデルのハッチバックは、追って登場したフィット(初代)に完全に食われてしまい販売が低迷したことから、2005年9月に登場した8代目シビックは思い切ってセダンのみのラインナップとなった。
そのため、サブネームとしてつけられていたフェリオの名前も外されている。
また、ボディも3ナンバーサイズとなり、排気量も1.8Lとなったことで、コンパクトセダンからミドルセダンへと上級移行した形となった。
先代に引き続き設定されたハイブリッドモデルは改良がなされて出力が向上されたほか、一定条件下ではモーターのみでの走行も可能となっている。
2007年3月には、これまでハッチバックモデルにのみ設定されていたハイパフォーマンスグレードの「タイプR」がセダンとして初めて登場。
2L NAながら225psを発生するK20A型エンジンを搭載し、セダンとは思えないほどハードな味付けの乗り味も話題となった。