【パンデミックから共に立ち上がる】ルノー・日産・三菱アライアンスの未来
公開 : 2020.06.18 22:50
ルノーの中国市場からの撤退
ルノーは、ゴーンのリードの元、2016年に合弁のパートナー東風汽車と合同で、武漢に大規模な工場を開設した。
しかし先月、ルノーは東風に工場を引き渡し、すべてのガソリンエンジンモデルの中国での販売から撤退している。
「ルノーは、危機以前から中国マーケットで問題を抱えていたので、予想外の決定ではありませんでした」
「同様の問題を抱えているのは、ルノーだけではありません」
「中国の規制とカスタマーのダイナミクスを理解するのは難しく、多くのメーカーがルノーに続くと考えられています」とムニョスは述べている。
外国自動車メーカの中国市場からの撤退は、スズキの2018年の撤退以来、これが初めてとなるが、他のメーカーも苦戦していることが知られている。
GM、PSA、フォードは、2019年に同国での売上高が大幅に減少し、新型コロナウイルスの危機によって、さらなる打撃を受けている。
興味深いことに、パンデミックは、結果的に中国の自動車メーカーの国内および海外での販売を支援することとなった。
外国のメーカーとは異なり、中国のメーカーは電気自動車の供給準備がすでに整っていると言われている。
中国の自動車とブランドが成熟してきた今、多くの中国企業は、より安価な電気自動車を求める海外のマーケットに対し、輸出計画を検討できる段階にある。
「中国は、業界の再構築のもっとも良い例となるでしょう」
「今後さらに電気自動車に焦点が当てられる可能性が高く、それに貢献できないメーカーは、中国での競争力を失うでしょう」とムニョスは述べている。
画像 日産キャシュカイ、リーフ、ジューク、ルノー・カジャー、キャプチャー【サンダーランド生産/生産予定モデル】 全77枚