【2020年版】AUTOCAR英編集部が選ぶ「いま新車で買えるクルマ」ベスト50 後編
公開 : 2020.07.19 08:50
現在新車として販売されているモデルの中から、今年もAUTOCARの編集スタッフがお気に入りの50台選びました。今回の選考基準は「純粋に運転して素晴らしいと思えるかどうか」。後編はいよいよベスト10の発表です。
もくじ
ー10位 ケータハム・セブン
ー9位 マツダ・ロードスター
ー8位 アストン マーティンDBSスーパーレッジェーラ
ー7位 マクラーレン570S/600LT
ー6位 ポルシェ718ケイマンGTS/GT4
ー5位 フェラーリF8トリブート
ー4位 ポルシェ911カレラ
ー3位 マクラーレン720S
ー2位 アルピーヌA110
ー1位 アリエル・アトム4
ー最高のドライバーズカーとなる条件とは
ー敢闘賞 - 惜しくも50位以内に入らなかったクルマ
ー番外編:印象に残る最高のドライバーズカーと最も落胆させられたクルマ 1
ー番外編:印象に残る最高のドライバーズカーと最も落胆させられたクルマ 2
ー番外編:印象に残る最高のドライバーズカーと最も落胆させられたクルマ 3
ー番外編:印象に残る最高のドライバーズカーと最も落胆させられたクルマ 4
10位 ケータハム・セブン
ケータハムの運転が嫌いだという人がいたら、それはクルマの運転が嫌いな人だろう。他に多くのクルマが登場しては消えていく中、セブンの概念は60年以上もの間、変わっていない。
価格やパワーやスペックに関係なく、人類が作り出した最も魅力的な運転のための装置だ。
9位 マツダ・ロードスター
歴史上マツダ・ロードスターほど、運転の歓びの民主化を成し遂げたクルマは他にない。多くの点において現行の4代目は間違いなくその最良のモデルである。
確かにマツダ・ロードスターは最初から良いクルマだった。だからこそ30年の間、手強いライバルはほとんど存在しなかった。
その鍵はシンプルであること。つまり、基本に立ち返ったエンジニアリングの素晴らしさである。
8位 アストン マーティンDBSスーパーレッジェーラ
アストン マーティンは現在、非常に苦しい状況にある。しかし、今回の50台に選ばれた3台のモデルの存在感は、会社自体がどんな問題を抱えていようと、その製品自体は間違っていないことを示唆している。
DBSは究極的なアストンの伝統を受け継ぐモデル。例えるなら、テーラードスーツを着たボクシングの世界王者だ。
7位 マクラーレン570S/600LT
マクラーレン570Sこそ、あらゆる要求を満たすことができるスーパーカーだ。これは事実である。
尋常ではないほど速いのに、信じられないくらい扱いやすく、ドライバーに寛大。周囲から贅沢なクルマに見られ、長距離の移動も快適だ。同じ価格帯でこれに匹敵するクルマはない。
さらにLTは、かつてないほど公道とサーキットの両方で必要な性能を併せ持つ。
6位 ポルシェ718ケイマンGTS/GT4
このクルマに相応しくない4気筒ターボ・エンジンの足枷はもはや外された。
最上位モデルに与えられた自然吸気4.0L 6気筒エンジンは718ケイマンを一変させた。莫大で全面的な強さを得て、もはや重大な弱点は見当たらない。
GTSとGT4のどちらが良いかと聞かれたら、金銭的な理由でわれわれはGTSを選ぶと小声で答えるだろう。
5位 フェラーリF8トリブート
F8トリブートはもちろん、まったく新しいクルマではない。488GTBに大掛かりな改良を施したモデルだ(そして488GTB自体も458を大幅に進化させたクルマだった)。だが、限定モデルとして最近発表された488ピスタの長所がすべて引き継がれている。
遡れば2009年に初公開されたクルマをベースにしながら、フェラーリはそのミドエンジン・スーパーカーを常に磨き上げ、最先端のモデルに仕上げてきた。その仕事ぶりには感嘆するほかない。
確かに、カーボンファイバー製シャシーを持つマクラーレン720Sほど軽量ではないし、軽量化することも難しいだろう。ランボルギーニ・ウラカンEvoの方が間違いなく優れているという声も多く聞かれる。しかし、限界領域で思う存分に楽しめるという意味では、このフェラーリを凌ぐクルマはない。
完全新設計となる後継モデルは一体どれほど凄いクルマになるのだろうと思わずにいられない。