【7車種もあった】フォルクスワーゲンのSUV 大きいものから小さいものまで、まとめ 日本未導入車も
公開 : 2020.06.16 05:50
世界のマーケットに目をやると、フォルクスワーゲンのSUVは、7車種もありました。それぞれの概要をお伝えするとともに、ほかのモデルとの位置関係を清水谷 渉が明らかにします。さらに新型もくわわるようです。
もくじ
ーVWのSUV、7車種もあった
ーフォルクスワーゲン・アトラス
ーフォルクスワーゲン・トゥアレグ
ーフォルクスワーゲン・ティグアン
ーフォルクスワーゲンTロック
ーフォルクスワーゲンTクロス
ーフォルクスワーゲン・ニーヴァス
ー日本市場、小型SUVが増殖中
VWのSUV、7車種もあった
ドイツを、いや世界を代表する自動車メーカーの1つであるフォルクスワーゲン。
ゴルフやポロといった小型車が主流であったせいもあるが、昨今の世界的なSUVブームには少し遅れ気味であった。
だが、気がつくと大きなモデルから小さなモデルまで、SUVのラインナップが増殖している。
ここでは日本未導入のモデルも含めて、サイズの大きいモデルから紹介していくことにしよう。
フォルクスワーゲン・アトラス
日本ではあまり知られていないが、VWのSUVラインナップで最も大きなモデルが「アトラス」だ。その名は、ギリシア神話に登場する神の名に由来する。
2016年に発表されたアトラスは、VWのSUVとしては初めて3列シートの7人乗りを採用している。
全長5035mm×全幅1980mm×全高1770mmと、サイズはかなり大きいが北米市場ではミドルサイズSUVにあたる。
アメリカと中国で生産され、マーケットも北米や中国、ロシア、中近東などに絞られており、ヨーロッパでは販売されていない。
中国では「テラモント」の名で販売されているが、この名もギリシア神話の神「テラモン」に由来している。
VWグループのプラットフォーム戦略であるMQBを採用し、デザイン的にはオーソドックスなSUVそのものといったスタイリングだが、厚みのあるフロントマスクが威厳を感じさせる。
仕向地にもよるがエンジンは2.0Lの直4ターボや3.6LのVR6などを搭載し、横置きの4WDをメインにFFも設定されている。
クーペSUV「クロススポーツ」も
2019年には、2列5人乗りのクーペSUV「アトラス・クロススポーツ」が北米専用モデルとして発売された。
アトラスとは、アウディのQ7に対するQ8のような関係にある。中国では「テラモントX」の名で発売される。
サイズを考えると日本への導入はないと思われるが、もし導入された場合は、日産に同名の大型トラックが存在するから、アトラスの車名は使えないだろう。
フォルクスワーゲン・トゥアレグ
VWが最初に送り出したSUVが、「トゥアレグ」だ。初代は2002年に発表され、現行型は2018年にフルモデルチェンジされた3代目にあたる。
日本市場へは2代目までは導入されていたが、現行型に関しては今のところ未定だ。
サイズは、全長4880mm×全幅1985mm×全高1730mmと、先代よりひとまわり大きくなったが車高は少し低められた。
サイズ的にはアトラスのほうが大きいが、車格としては内外装のクオリティが高いトゥアレグのほうが上で、VWのフラッグシップSUVである。
車名は、アフリカの砂漠民であるトゥアレグ族に由来している。
トゥアレグは初代から同じVWグループのSUVであるポルシェ・カイエンやアウディQ7とプラットフォームなどを共有して開発された。
新型でも同様にMLBエボと呼ばれる最新のプラットフォームを採用し、ボディパネルにはアルミニウムも用いられている。
サイズがアップし、室内空間やラゲッジスペースが拡大されたのにもかかわらず、車重は大幅な軽量化を達成している。
エンジンは3LのV6ディーゼルターボ、4LのV8ディーゼルターボ、3LのV6ガソリンターボなどを搭載。2020年には2Lの直4ガソリン+電気モーターのプラグインハイブリッドも発表された。