【MCでここまでやる?】レクサスIS改良新型 北米でモデルチェンジ ボディ大型化 日本発売へ

公開 : 2020.06.16 09:27  更新 : 2020.06.16 09:41

レクサスが、改良新型「レクサスIS」を発表しました。マイナーチェンジにもかかわらず、ボディサイズ/造形を変更し、大型化。デザイン、走り、インテリア、先進運転支援システムの進化についても、ご紹介しましょう。

IS、北米でマイナーチェンジ

レクサスは、セダンのエントリー・モデルである「レクサスIS」の改良新型を、世界初公開した。

新型はボディサイズを変更。全長×全幅×全高は4710×1840×1435mmというサイズになった。

改良新型レクサスIS(北米仕様)プロトタイプ。
改良新型レクサスIS(北米仕様)プロトタイプ。    トヨタ

従来型に比べて、全長が30mmプラス、全幅も30mmプラス、全高が5mmプラスと大型化したことになる。ホイールベースは変わらず2800mmを維持した。

デザイン面では、ロー&ワイドなフォルムにこだわったほか、高精度なプレス技術によってシャープな造形を実現。アグレッシブな姿に変わっている。

改良新型IS 外観

具体的には、薄型ヘッドランプの採用(小型軽量ランプユニット)に加え、低く構えたグリルまわりと、それに合わせて下げたサイドのキャラクターライン、トランク後端の造形で重心の低さを表現。

張り出した前後フェンダー、L字をモチーフにした一文字型のリア・コンビネーションランプ、立体的なバンパー・ガーニッシュを採用した。新意匠の19インチ・タイヤは、スポーティなプロポーションを引き立てている。

改良新型レクサスIS(北米仕様)プロトタイプのリアデザイン。
改良新型レクサスIS(北米仕様)プロトタイプのリアデザイン。    トヨタ

製造面のトピックは、ボディパネル製造工程が変わったこと。上下方向のプレスの動きに合わせて、金型が横方向からスライドする機構を追加した。

この「寄絞り(よせしぼり)型構造」というプレス技術により、緻密で立体的な造形が可能になったという。その効果により、ラゲッジ部のキャラクターラインが、よりシャープなデザインになった。

外装色は、陰影によりスタイリングを際立たせるソニックイリジウム、金属質感と高光沢を実現したソニッククロムの2色を新規開発。

Fスポーツでは専用のFメッシュ・パターンを採用。その他にもグリル・ロア部のエアインテーク、専用19インチ・アルミホイール、リアスポイラーなどの専用装備や、専用外板色ラディアントレッド・コントラストレイヤリングを採用した。

改良新型IS 走行性能

改良新型ISのパワートレインは、これまで通り、V6 3.5L、直4 2.5L+ハイブリッド、直4 2.0Lターボという3本立て。

走りの面では、ステアリングやペダルの初期応答だけでなく、「戻す」際のコントロール性の向上に取り組んだ。目的は、一連の運転操作をより滑らかにするためである。

改良新型レクサスIS(北米仕様)プロトタイプ。
改良新型レクサスIS(北米仕様)プロトタイプ。    トヨタ

2.5Lハイブリッド車はアクセル開度に対するエンジンとモーターの駆動力制御を変更。

2.0Lターボ車ではアクセル開度などから走行環境を判定し、適切なギアを選択するアダプティブ制御により、リニアなレスポンスを実現した。

また、サイドラジエーターサポートの補強、フロント・サイドメンバーのスポット打点追加、Cピラーからルーフサイドにかけての構造最適化などにより、ボディ剛性をアップ。ハンドル操作に対するレスポンスを高めるとともに、ノイズ・振動を排除し乗り心地を向上させている。

新採用の19インチ・タイヤは、コーナリングフォースを大幅に向上。さらに、ホイールの締結にハブボルトを採用し、締結力の強化と質量の低減を図ることで、気持ちの良いハンドリングとブレーキングを追求した。

また、ショックアブソーバーのオイル流路に非着座式のバルブを設け、微小な動きに対しても減衰力を発生させる「スウィングバルブ・ショックアブソーバー」を採用。

ストローク速度が極めて低い場合でも減衰力を発揮することで、応答性がよく上質な乗り心地を実現している。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事