【ラインナップ拡大】ミニ 新しい電動クロスオーバー/燃焼エンジンSUV 2モデル順次投入
公開 : 2020.06.16 11:40
ミニは、シェアを拡大のため、2つの新しいSUVモデルを投入します。新しい電動クロスオーバーには、コバルトフリーの新世代バッテリーセルを、燃焼エンジンSUVには、CLARアーキテクチャの採用が期待されています。
大幅なラインナップの拡大
ミニは、2つの新しいSUVモデルを投入し、2001年のBMW傘下入り以来初となる、大幅なラインナップの拡大をはかる。
同社は、中国の合弁事業の一環として、電動クロスオーバーと、BMWの最新のモジュール式プラットフォームとなる燃焼エンジンSUVを開発している。
ミニは、この2つのモデルの投入により、新しいセグメントを開拓し、新しいカスタマーを獲得し、マーケットシェアを拡大することを目指している。
電動クロスオーバー
当初は、ロケットマン・コンセプトカーをベースとした、3ドアハッチバックとなると言われていたが、初の中国生産のモデルは、BMW X1と同等サイズの5ドア・クロスオーバースタイルのSUVになるとの情報も入ってきている。
中国の自動車メーカー、GWM(長城汽車)との合弁会社も、今後、小型ハッチバックを生産する予定となっている。
関係者の情報によると、新しい電動クロスオーバーは、共同開発された新しいプラットフォームを採用する。
このモデルはまた、2018年に長城汽車より独立した、動力電池メーカーSVoltの、コバルトフリーの新世代バッテリーセルを採用する可能性がある。
ミニのエクステリアを備えた中国の電動モデルは、ペースマンの名前を冠する可能性があり、BMW i3の後継モデルとして投入されるという情報もある。
中国国内、および英国を含む既存のマーケットでの販売を想定した、新しい電動ミニは、上海から137km離れた張家港の工場で、生産される予定となっている。
約3000人を雇用する、現在建設中の新しい施設は、2022年に稼働を開始する予定となっている。
ミニと長城汽車の両方のモデルを合わせた、初期の年間生産台数は、16万台を目標としている。
ミニ最大nモデル
電動クロスオーバーに続き、ミニはさらに大きなSUVモデルを2024年に導入する。
「トラベラー」の名を復活させる可能性もあるようだ。
ミニの販売は、2年連続で減少しているが、昨年のグローバルの販売は、2017年にマークした過去最高の37万2194台を、わずかに下回る34万7474台を売り上げている。
親会社であるBMWは、特にアジアと北米マーケットで、ポテンシャルがあると考えており、2つの新しいSUVモデルの投入が検討されている。
新しいモデルは、ミニらしいコンパクトなフォルムを維持し、それぞれのセグメントで最小のモデルとなることを目指している。
この燃焼エンジンモデルは、ミニ最大のモデルとなり、サイズと価格の両方の面で、既存のカントリーマンの上に位置するモデルとなる。
新しいトラベラーは、まだ開発の初期段階にあるが、ミニのトップであるバーン・ケルバーはAUTOCARに対し「BMW X3またはX5のサイズのミニを想像するのは難しいでしょう」
次世代のラインナップでは「今後、コンパクトなSUVが必要かどうかを、見極める必要があります」と語っている。
新しいモデルは、BMWのCLARアーキテクチャを採用する可能性が高く、X3、X5、X6、およびX7が製造されている米国で生産される可能性がある。
これのモデルはまた、縦置きのエンジンを使用する最初のミニとなる。
より大きなミニをラインナップに追加する決定は、いくつかの大きな市場のバイヤーの好みによって後押しされてきた。
ケルバーは「カントリーマンは小さなSUVです。米国と中国では、確かなニーズがあります」
「特に都市部でメリットの多い、次世代のコンパクトSUVを検討しています。わたし達には有利な戦いとなるでしょう」と述べている。
トラベラーは、ミニ最大のモデルとなるが、ケルバーはそのマーケット・セグメントで、最小の製品の1つであり続けるだろうと述べている。
「ミニは常に最小であり、そのセグメントで大きなクルマとなることは、想像できません」
「サイズの要件を満たすことは重要です」と付け加えた。