【Eクラスの最強モデル】メルセデスAMG E63/E63 S、改良新型に 7月に欧州発売
公開 : 2020.06.18 21:32
メルセデスAMGの改良型「E63」が、英国で7月に発売されます。快適性と安定性が向上し、AMGらしいスタイリングが追加されます。英国での販売価格は、邦貨にして1312万円からと予想されています。
メルセデスAMG E63、フェイスリフト
メルセデスAMGは、パフォーマンスを損なうことなく快適性を高めた「AMG E63」のエステートとサルーンを、欧州で発売する。
そのアグレッシブな新しいスタイリングは、メルセデスAMGのスポーツカー・シリーズとより強い結びつきを感じさせるものだ。
Eクラスのトップモデルの最新バージョンは、最近フェイスリフトを受けたほかのモデルと同様のデザイン変更を受けている。
アップデートされたスタイリングでは、大きなグリルとエアロダイナミクスの微調整を行い、エンジンへのエアフロー改善とグリップ性能を最適化するという。
パワートレインとパフォーマンス
E63には、4.0L V8バイターボ・エンジンが継続して搭載され、標準モデルでは570psおよび76.5kg-m、トップラインの「E63 S」では612psおよび86.7kg-mを発揮。
9速オートマティック・ギアボックスを介して、四輪すべてに動力が供給される。
出力は変更されていないが、メルセデスAMGは、E63のパフォーマンスの幅を広げるため、かなりの調整を行なったと述べている。
ダンパーとシャシーが改良され、E63 Sのエンジンも微調整され、ドライビングの状況に、より迅速に適応することが可能となっている。
また、AMGダイナミック・セレクトは、ドライブプログラム、全輪駆動システム、ESPスタビリティ・コントロール・システムなどを調整する、さらなる開発が行われた。
「レース」モードとドリフト機能を含むAMGダイナミック・プラス・パッケージは、E63 Sの標準装備となっており、ベースモデルのオプションとして初めて提供される。
サルーン・ボディでは、E63は0-97km/h加速3.5秒、E63 Sは3.4秒を達成し、ワゴン・ボディはプラス0.1秒となる。
燃料消費量は10.0km/Lから10.3km/L、CO2排出量は265g/kmから273g/kmとなっている。
高いパフォーマンスと快適さを提供
メルセデスAMG Eクラスのプロジェクトマネージャーであるフィリップ・ウティカルは「カスタマーからのフィードバックにより、長距離ドライブの快適さが求められていることが分かりました」と、述べている。
「そのため、レーストラックや日常の使用への適性を維持しながら、ドライビング・パフォーマンスの向上を目指しました」
「E63を選ぶ人々は、Eクラスのカスタマーでもあります」
「彼らは、ワールドクラスのスポーティさと優雅さ、また高いパフォーマンスと快適さを提供するクルマを求めています」と付け加えた。
最近更新されたメルセデスAMG E53を含む、幅広いEクラスのラインナップとの差別化を図るため、新しいE63には、12の垂直ルーバーと拡大されたメルセデス・スターロゴを備えたAMG特有のラジエーターグリルが採用されている。
フロントのボディワークは、エアロダイナミクスのバランスを改善。空気抵抗を減らし、高速安定性を高めることに重点を置いた。
フロントアクスルの揚力を大幅に低減する、新しいフロントエプロン、よりフラットなLEDヘッドライトおよび、ボンネットにはより大きな「パワードーム」も追加されている。
フロントアクスルのより広いトレッドに対応するため、ホイールアーチが22mm拡大されている。
リアには、よりフラットなブレーキライトと、エアロダイナミクスを最適化するエプロンが採用されており、シルバー・トリム・ストリップを備えた、ハイグロス・ブラックで仕上げられている。
トリム・ストリップは、さまざまな外装パッケージの一部として、グロスブラックまたはカーボンファイバーでも利用可能となっている。
また、新しいディフューザーも採用されている。