【意外と古くからあった?】アイドリングストップやハイブリッド クルマの歴史を変えた技術 10選
公開 : 2020.06.22 19:50
気筒休止エンジン
省燃費技術として、多くのメーカーが採用しているのが気筒休止エンジンだ。
低負荷走行時またはアイドリング時に、気筒の一部を停止させることで効率化を図るものである。
このシステムを最初に採用したのはキャデラックで、6.0L LS62 V8エンジンはV6、V4として走行することができた。
しかし、信頼性の低さが問題になり1年後に廃止された。
普及しなかった5つの技術
多くの人に歓迎された技術もあれば、そうでない技術も多い。
ここからは、日の目を見ることがなかった「残念なアイデア」を5つご紹介する。
プラスティック製のエンジン
1970年代にアメリカ人のマシュー・ホルツバーグが開発。コンロッドなどに樹脂パーツを多用し、80年代のレースでは成功を収めた。しかし、メーカーの関心は低く、普及には程遠い存在となっている。
ガスタービン
ジェット機が普及し始めたころのアイデア。ガスタービンは可動部品がないため、スムーズで信頼性が高く、メンテナンスも簡単だ。レースで一時的な成功を収めたが、燃費や排出ガスなどの理由で開発は頓挫してしまった。
ロケットブレーキ
1946年にアメリカの科学研究開発局が開発したシステム。Aピラーの下に2基の小型ロケットを配置し、その逆噴射力により制動力を得るという緊急ブレーキだ。ジープを使った実験が行われたが、安全性に問題があり実現せず。
第5のタイヤ
アメリカ人のブルックス・ウォーカーが、1932年に特許を取得した技術。トランク下に横向きの車輪を装着し、ジョッキによって車体後部を持ち上げ、完璧な縦列駐車を実現するというもの。しかし、広大なアメリカではニーズがなかった。
オービタル2ストロークエンジン
オーストラリアのエンジニアによって開発された軽量コンパクトな3気筒エンジン。1990年代初頭にフォードが実車テストを行うなど、非常に優れた性能を発揮した。しかし、排出ガスなど重要な課題をクリアできず、1995年には姿を消した。