【価格/サイズ/内装は?】日産キックスeパワー 2020年の新型SUV、6/30発売 プロパイロット/燃費/スペックを解説

公開 : 2020.06.24 12:25  更新 : 2020.06.24 12:46

キックスe-POWER 内装

インテリアは、シームレスで上質さを感じさせるモダンプレミアムな室内空間を創り上げている。

スイッチ類など操作系のインターフェースは、使いやすさを考慮して使用目的ごとにある程度集中させる、グルーピングされたレイアウトとした。

日産キックスeパワー(e-POWER)の前席内装。
日産キックスeパワー(e-POWER)の前席内装。

また、本革巻きのステアリングをはじめ、それぞれのパーツのクオリティも高く、コンパクトカーといえどもチープな印象を感じさせることはない。

日本仕様は、「X」グレードではシート地にクロスと合皮を組み合わせており、実用的でアクティブなものとしている。また、「Xツートーン・インテリアエディション」では、合皮の2トーン・カラーシートを採用してファッショナブルな仕上げに。

カテゴリートップクラスのフロントウインドウ見開き角と低いウエストラインにより、運転席は開放感ある視界を実現している。リアシートは、ニールームが600mm、ヘッドルームも85mmを確保し、大人でも十分くつろげる広い室内空間とした。

ラゲッジスペースも423Lの容量があり、Mサイズのスーツケースを4個積載可能。もちろんリアシートバックは分割可倒式だから、シーンに応じてラゲッジを広げてアレンジができる。

キックスe-POWER パワートレイン

日本仕様のキックスは、パワートレインはe-Powerのみとされている。すでにノートやセレナで定評のある、シリーズ方式のハイブリッドだ。

つまり、エンジンで発電機を回して発電し、モーターで駆動とエネルギーの回生を行う。エンジンは、駆動にはいっさい関わらない。

日産キックスeパワー(e-POWER)。
日産キックスeパワー(e-POWER)。

1.2Lの直3 DOHCエンジンは、最高出力82psと最大トルク10.5kg-mを発生。駆動用モーターは、最高出力129psと最大トルク26.5kg-mを発揮する。

ノートeパワーの駆動用モーターに比べると、最高出力は約20%向上され、しかも中高速域の力強さを高めたことで、高速道路での追い越しや合流、ワインディング走行など、幅広いシーンにおいてパワフルでキビキビした走りを実現している。

また、アクセルペダルの踏み戻しで車速を調整できる「e-Powerドライブ」を使えば、ワンペダル感覚での運転ができ、ブレーキペダルを踏む回数は減少し、イージードライブが可能になる。さらに、発電用エンジンの制御を最適化することで、エンジンの作動頻度を減らし、高い静粛性を実現した。

キックスe-POWER シャシー

キックスは、車体剛性を高めたプラットフォームを採用することにより、優れた安定性と操縦性を実現している。

サスペンション形式は、フロントがマクファーソンストラット式の独立懸架、リアがFF車の定番ともいえるトーションビーム式。

日産キックスeパワー(e-POWER)の後席。
日産キックスeパワー(e-POWER)の後席。

つまり、キックスの駆動方式は今のところFF(前輪駆動)のみで、4WDは設定されていない。ヨーロッパ勢のコンパクトSUVに見られるように、最低地上高が十分あって出来の良いトラクションコントロールが備わっているなら、スタッドレスタイヤを履けば多少の雪道は問題なく走破できる……という考え方なのかもしれない。

だが、日本の寒冷地での使用を考えれば、多くのライバルと同じように4WDが求められるだろう。ノートeパワーには後輪をもう1つのモーターで駆動する4WDも設定されているのだから、ぜひとも導入を検討して欲しいところだ。

ブレーキはフロントがベンチレーテッドディスク、リアがソリッドディスク。タイヤは、前後とも205/55R17を装着。また、カテゴリートップクラスの最小回転半径5.1mを実現し、都会の路地や狭い駐車場では抜群の小回り性で重宝しそうだ。

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