【詳細データテスト】アウディA8 ハイブリッドの制御、みごと 乗り心地はクラス水準に届かず

公開 : 2020.06.28 08:50  更新 : 2020.06.29 02:36

購入と維持 ★★★★★★☆☆☆☆

英国では支給された社用車に対する税額が、車両価格に応じて決定される。A8 60 TFSIeの場合は税率がEVなどに近い15%で、A8のラインナップの中では突出して低い。ただ、ライバル車にも同等の仕様は存在する。

たとえばS 560eだが、これは基本的に今回のA8より出来がいい。その代わり、価格は9万7490ポンド(約1365万円)と、1万ポンド(約140万円)以上高いのだが。

ハイブリッド版A8のルックスは、ほかのグレードと大きく変わらない。ただし、フォルクスワーゲングループの常道に沿って、ハイブリッドモデルであることを示すLEDのラインがフロントバンパーに組み込まれている。
ハイブリッド版A8のルックスは、ほかのグレードと大きく変わらない。ただし、フォルクスワーゲングループの常道に沿って、ハイブリッドモデルであることを示すLEDのラインがフロントバンパーに組み込まれている。

自家用車とするなら、気になるのは残価率だ。これはアウディもメルセデスも、3年・5.8万km走行後の予想値が30%程度でほぼ変わらない。しかし、8万5260ポンド(約1194万円)のBMW 745Leは今回のA8より安価なうえに、残価率は3台中でもっとも高い38%と予想されている。

このミュンヘン代表、英国内でのテストはまだ実施していないが、国外で試乗した経験からいえば、乗り心地も走りの魅力もインゴルシュタットの旗艦を凌いでいる。3台の比較テストは、なかなかタフな戦いになるだろう。

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