【39年連続売上No1は確実!?】アメリカの最強ピックアップ「F150」フル刷新 まるでプレミアムセダン

公開 : 2020.06.27 05:50

アメリカ最強ピックアップトラック「フォードF150」がフルモデルチェンジしました。「最強」であるにもかかわらず、中身はまるでプレミアムセダンだと桃田健史は表現します。内外装やエンジンを解説します。

アメリカ最強ピックアップトラック

text:Kenji Momota(桃田健史)

フォードは2020年6月26日、フルサイズピックアップトラックの新型「F150」を発表した。

新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮し、ネット上でデータを公開するかたちとなった。

フォードF150(2020年)
フォードF150(2020年)    フォード

1948年にFシリーズとして誕生して以来、今回で14代目。先回から5年ぶりのフルモデルチェンジである。

公開されたボディ全景を見ての第一印象では、「洗練」だった。

ボディ寸法は、レギュラーキャブの場合、全長が5311mm、全幅がドアミラー分を含まず2029mm、ホイールベースは3119mm。

フォードの説明では、さらに大胆でさらにタフ、というキーワードが並ぶ。確かにそうなのだが、様々な新技術搭載を外観からも感じさえるような、そんな洗練されたデザインだ。

フロントグリルは合計11種類のオプションを用意。ヘッドライトとテールライトにLEDオプション設定がある。

空力に対する配慮として、走行速度に応じて自動開閉するオートマティックシャッターを採用したほか、荷台後部についても燃費向上のために空力テストを徹底した開発を進めたという。

荷台周りやテールゲートには、外部電源との連携など、乗用から商用までに対応する機能「ワーク・サーフェイス」をオプション設定した。

インテリアのイメージも、かなり洗練された。

ピックアップなのに まるで高級セダン

インテリアデザインは、コンテンポラリーと表現。都会的、現代的といった意味合いだが、派手さはなく、シックに、大人っぽく、そして機能的なイメージだ。

ダッシュボードは横方向へがっしりと貫く、従来のF150イメージを継承しつつ、デジタル技術を優先したデザインへと刷新。これまでのような、アナログ技術にデジタル技術が追加された、というイメージとはまったく違う、次世代型インテリアだ。

フォードF150(2020年)
フォードF150(2020年)    フォード

センタースクリーンは、中位グレードのXLT以上では12インチモニターを標準装備。ここでは通常メーターとナビ画面などの配列を、ユーザーの好みで変更できる。ドイツ系プレミアムブランドが採用するような手法である。

XLとXLT以上では、ダッシュボード中央の8インチタッチスクリーンが標準装備され、エンターテインメント、リアビューカメラ、デジタルオーナーマニュアルなどにアクセスできる。

センタークラスターには、ノートパソコンを使った車内オフィス作業に対応する、「ワーク・サーフェイス」をオプション設定。

コネクテッドでは、フォード最新のSYNC4を採用。音声認識やリアルタイムマッピングにも対応する。

さらに、上位グレードのキングランチ、プラティナム等では、ほぼ180°リクライニングできるフロントシートを採用した。

走りの進化はどうだ?

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