【おしゃれは足元から】歴史に残る美しいクルマのホイールデザイン 10選
公開 : 2020.06.28 20:01
高価なスーツを着込んでいても、履いているのが汚れたサンダルだとしたら、ちぐはぐな印象を与えます。同様にホイールのデザインはクルマ全体の印象を大きく左右します。歴史に残る個性豊かなホイールをご紹介しましょう。
もくじ
ークルマのデザインはホイールで決まる
ー1. ダットサンのスロットデザイン
ー2. ギブリのカンパニョーロ
ー3. アストン マーティンDB5のワイヤーホイール
ー4. フォードの4本スポーク
ー5. ランチア・インテグラーレのクロモドラ
ー6. VWゴルフGTIのピレリPスロット
ー7. ランボルギーニ・カウンタック
ー8. ミニライト
ー9. ルノー18ターボ
ー10. ランチア・ストラトス
クルマのデザインはホイールで決まる
ホイールは、クルマのデザインの中で最も重要な要素と言えるだろう。
ホイールはクルマにアイデンティティーを与え、単にハンサムなだけのデザインと、輝きを放つ魅力的なデザインとの違いを生み出す。
ホイールのデザインの中には、装着しているクルマを超えて、それ自体がデザインアイコンになっているものもある。
では、その中からベストなデザインをいくつかご紹介しよう。
トップ10は一概には言えないが、ここでは、自動車の世界に足跡を残したデザインの中から、見慣れたものから奇抜なものまで、様々なデザインをご紹介する。
1. ダットサンのスロットデザイン
1960年代に軽量マグネシウム製のレーシングホイールとして考案されたスロットデザイン。
従来の5本スポークホイールに、特徴的な形状のスロットホールを備えている。
「スロット」は、動くものなら何でも装着できる後付けホイールの1つだった。デザインのシンプルさと、あらゆる直径・幅で利用できることが普及を助けた。
何十社もの会社がこのデザインをコピーし、過去60年以上にわたって数え切れないほどのクルマ愛好家に「スロット」を提供してきた。
標準装備ではないが、ダットサンは標準のスチールホイールとハブキャップに加えて、アロイオプションとして「Z」にもスロットデザインを設定した。
それ以来、多くのオーナーがこのスロットデザインにアップグレードし、一瞬にしてかっこよさを10倍に飛躍させた。
2. ギブリのカンパニョーロ
ジョルジェット・ジウジアーロがデザインした、マセラティ・ギブリが初めて登場したのは1966年のことだ。
彼は驚くほど美しい作品を生み出しただけでなく、同時に印象的なホイールデザインを世界に見せつけた。
高価なカンパニョーロ製ではあったが、その値段にふさわしい特別な美しさを持っていた。
このマグネシウムホイールは、フェラーリ、ランボルギーニ、マセラティなど、イタリアの多くのメーカーが所有していた。
合金よりも軽くて強度があり、美しさと実用性の両方を兼ね備えている。
3. アストン マーティンDB5のワイヤーホイール
ワイヤーホイールがなければ、英国の自動車メーカーの多くは今ほど有名になっていなかったかもしれない。
ワイヤーホイールは、地味なMGから超セクシーなDB5まで、あらゆるクルマに「スポーティ」を付け加えた。
1802年、GFバウアーは世界初のワイヤーテンションスポークのデザインで特許を取得した。彼のアイデアが世界中のレーサーに採用され、パフォーマンスを向上させているのを見たら、彼はきっと感激したことだろう。
軽さと革新的なノックオフ式センターナット締結により、わずか数分での高速ホイール交換が可能となった。
何より、ジェームズ・ボンドのアストン マーティンDB5を飾るワイヤーホイールほどクールに見えるものはない。
しかし、007はホイールを掃除するたびに、この複雑なデザインに飽き飽きしていたことだろう。