【おしゃれは足元から】歴史に残る美しいクルマのホイールデザイン 10選
公開 : 2020.06.28 20:01
4. フォードの4本スポーク
もしあなたが幸運にも1970年代のフォードを持っているならば、4本スポークのアロイホイールを装着している可能性が高い。
標準的なスチールホイールよりもクールなだけでなく、強度と軽さという利点があり、エスコート、フィエスタ、カプリなどによく似合っている。
元々はメキシコ向けのエスコート用に作られた4本スポーク。
スポークにメーカー名が刻印されているだけでなく、サイズや製造日も記載されている。便利な仕様だ。
GKN製の初期モデルはプロポーションがよく、細いスポークを採用していることから、後期のフォード製のものと区別しやすい。
5. ランチア・インテグラーレのクロモドラ
ランチア・デルタ・インテグラーレは、80年代のスクエアなスタイリングと同時に、とても味わい深いホイールを備えている。
当時のイタリア車のマルチスポークを生み出したのはクロモドラ社だ。
クロモドラ社はランチア、フィアット、フェラーリ、BMWなど、数多くのメーカーでホイールデザインを手掛けていた。
爆走するラリーカーと同じように、見る者を驚かせるマルチスポークデザインは、曲線と直線をエレガントにミックスさせている。
6. VWゴルフGTIのピレリPスロット
VWゴルフGTIの初代Mk1が、ピレリのPスロットアロイ以外のものを履いていると想像できるだろうか?
これ見よがしなピレリのロゴ(P)と、ドイツ製ハッチバックのシャープなラインが非常にうまく調和している。
キャンペーンモデル用のホイールとして考案されたが、あえてこのホイールを選んだGTIのオーナーにより、世間のイメージが定着した。
愛好家は、「P」スロット間の幅にこだわる。初期の14インチホイールではスロット間の幅が7mm。後期のMk2 GTIでは10mmとなっている。
彼らいわく、初期の7mmの方がよりエレガントであるという。
いずれにしても、ホットハッチとしては最高にクールなホイールだ。
7. ランボルギーニ・カウンタック
自動車業界がこれまでに生み出した中で最もインパクトのあるデザインの1つ。圧倒的だ。
1974年、初代ランボルギーニ・カウンタックが初めて姿を現した時、まるでエイリアンが乗る宇宙船が地上に降り立ったように感じられた。
そして、その宇宙船には、見る者の目を奪うホイールが装着されていた。
ピレリP7の345/35 VR15という分厚いゴムに包まれたテレダイヤル式のアロイホイールは、この上なくカウンタックにマッチしている。
この組み合わせがあったからこそ、ランボルギーニ・カウンタックは人々の記憶に色濃く残り続けているのだろう。