【おしゃれは足元から】歴史に残る美しいクルマのホイールデザイン 10選
公開 : 2020.06.28 20:01
8. ミニライト
ジョン・フォードとデレク・パワーが1962年に初めてミニライトのデザインを考案した。彼らはその小さな10インチホイールが、60年近く経った今でも生産されているとは思いもしないだろう。
新型オースティン・ミニを競技車両のヒーローにしたいという思いから生まれたこの革命的な超軽量マグネシウムホイールは、1960年代には全レーシングミニに装着されていた。
マグネシウムホイールは高価で短命とみなされたため、現在はアルミニウム製のものが使用されている。
スポークの形状を工夫し、ブレーキに空気を流してディスクを冷却する機能を持っている。
レーシングミニにも、写真のような荒々しいヒルマン・アベンジャー・タイガーにもよく似合う。
時代を超越したデザインで、多くのクルマに装着されている素晴らしいホイールだ。
9. ルノー18ターボ
ルノー18ターボは、率直に言って、醜いアヒルの子だった。
しかし、1981年に初めて登場した時には、1.6Lの4気筒エンジンにギャレット製T3ターボチャージャーを組み合わせたスポーツセダンとして注目を浴びた。
そして、このホイールだ。
クルマ本体は低価格仕様とほとんど同じに見えたが、ホイールだけは輝いていた。
ルノーのホイール部門は、直線のみで構成されたデザインで、1980年代当時の「未来感」を見事に表現した。
ルノー本社の責任者は誰であろうと、ホイール部門は天才的だった。
10. ランチア・ストラトス
マルチェロ・ガンディーニの傑作。
マツダ・ロードスターよりも短いホイールベースに、フェラーリ製2.4L V6エンジンをミッドマウント搭載したこのクルマには、そのパフォーマンスに見合った素晴らしいホイールが必要だった。
このゴールドにペイントされたカンパニョーロ製マグネシウムホイールは、まさにその条件を満たしていた。
特徴的な形状から「コフィン・スポーク(棺桶スポーク)」と呼ばれることもある。
イタリアン・スタイルの中にアグレッシブさを融合させたこのデザインは、すべてのスポークから特別感がにじみ出ている。
まとめ
印象的な10のホイールをご紹介した。
どれも記憶に残る個性的なデザインばかりで、こんなホイールを履けるクルマになりたいと思えるほどだ。
「おしゃれは足元から」とよく言われるが、クルマにも全く同じことが言える。
ホイールとボディのデザインが見事にマッチしたクルマは、じっくり鑑賞する価値がある。
これからは、もっとホイールに注目しながらクルマを見てみよう。