【短距離の純EVとしては優秀】メルセデス・ベンツA 250e AMGラインへ試乗 前編
公開 : 2020.07.03 10:20
運転しやすく活発に走るEVモード
A 250eは、最大7.4kWの容量で充電が可能で、多くのPHEVの倍のスピードで電気を蓄えられる。一般的な7ピンのAC充電器を用いても、2時間以内に完了できる。目的地で買い物や会議を済ませている間に、バッテリーの充電も終わらせることができる。
自宅に充電器がある場合、2・3週間くらいなら、ガソリンを燃やさずにA 250eを運転することも難しくないだろう。すべてのPHEVが、それを可能とするわけではない。
しかもA 250eは、EVモード時の運転のしやすさや活発な走りでも秀でている。ハイブリッド・モードなら、0-100km/h加速を7秒未満でこなすが、EVモードでもガソリンを一滴も燃やさずに、13秒未満で加速できる。
電気モーターはトルクが太く、トランスミッションの手前側に取り付けられている。流れの速い郊外の一般道だけでなく、高速道路でもモーターの回転数を低く抑えられる。EVモードでの動的性能に幅が生まれると同時に、エンジンの始動を極力不要としている。
メルセデス・ベンツの純EV、EQCと同様に、メルセデス・ベンツA 250eもシフトパドルを弾くことで、エネルギー回生量の調整ができる。右側のシフトパドルを長く押していると、コースティング・モードの選択も可能。アクセルペダルから足を放しても、回生ブレーキは効かず、惰性で走行できる。
左側のパドルを何度かはじき、回生量を最大にすれば、ワンペダル・ドライブが可能となる。デフォルトでは、エネルギーの回生はオート・モードでの発進となる。
この続きは後編にて。