【高級EVサルーン】アウディA9 eトロン 新しい電動フラッグシップモデル 2024年発売 欧州
公開 : 2020.07.12 08:20
ブランド全体に新しいテクノロジーを導入
アルテミスは、新しいアウディのフラッグシップに技術的なソリューションを提供するだけでなく、ブランド全体に新しいテクノロジーを導入する。
ドゥスマンは、テスラ、リビアン、ルシードや、中国の新興企業を含むライバルに対抗し、変化する自動車業界においてアウディが競争力を維持するために、アルテミスは不可欠であると考えている。
ブラム・ショットに代わり、4月にアウディの会長に就任したドゥスマンは、R&Dの責任者としてVWグループの取締役会にも名を連ねており、同グループの会長であるハーバート・ダイスと、BMWで共に働いた経験を持つ。
ドゥスマンは、アルテミスが、そのフラッグシップモデルを中心に広範なエコシステムを形成し、それを他のEVモデルに反映させると述べている。
2019年の「AI:ME」コンセプトカーで紹介された、A2のハイテク後継モデルを含む、他の既存のプロジェクトにも、アルテミスは関わっている。
「AI:RACE」電動スポーツカー、および「AI:TRAIL」四輪駆動の生産バージョンの提案もされている。
またアルテミスには、試作のスピードを早めるための、新しいビジネスモデルを構築し、モデルの開発とデータ収集をスピードアップすることが、期待されている。
「既存のプロジェクトに影響を及ぼすことなく、追加のテクノロジーベンチマークを組み込み、市場の新しい機会を活用する方法を探っていきます」とドゥスマンは述べている。
迅速で俊敏な開発プロセスを開拓
アルテミスを率いる、アレックス・ヒッツィンガー49歳は、現在VWグループで自動運転技術の開発を担当している。
レッドブル・レーシングでフォーミュラ1に携わった後、ポルシェのル・マン3連覇を果たした919 LMP1の開発を率いてきた。
また、キャンセルされたアップルの「プロジェクト・タイタン」電気自動車プロジェクト、およびVWの商用車部門と協力し、クラシックなマイクロバス「バズ」のプロダクションバージョンにも取り組んできた。
ドゥスマンは、ヒッツィンガーの任命について「これまでの経験を生かし、開発部門と共に将来の成果を、主要なグループブランドの新しいモデルに反映してくれることを、期待しています」
「アルテミスが、迅速で俊敏な開発プロセスの青写真を提供してくれるでしょう」と述べている。