【画期的だったオープン・スポーツ】ロータス・エリーゼS1 英国版クラシック・ガイド
公開 : 2020.07.18 08:50 更新 : 2020.12.08 11:04
英国で掘り出し物を発見
ロータス・エリーゼS1 登録:1998年 走行:4万5000km 価格:2万2495ポンド(296万円)
ワンオーナー車で、理想的な内容の持ち主。低走行距離で整備記録が揃い、MMCブレーキに、控えめだが効果的なアップグレードが施されている。
ロータスの本社工場、へセルでのライン上で組まれる写真と2本のキー、純正工具、未使用のスペアタイヤが備わる。新車時からラジオが装備され、ダッシュボードのブランクパネルも残っている。
クラッシュの跡もなく、エポキシ接着剤の接合部分も美しい。気になる点は、リアスポイラーにわずかにあるタッチアップ程度だろう。
明細を見る限り、オーナーは当初レザーインテリアを選んでいるが、すぐに工場でスエード張りのスポーツシートに交換された様子。ロータス製のスポーツ・エギゾーストと脱着可能なモモ製ホイールも付いている。サスペンションはS2のものに変えてある。
エンジンの状態も良く、フルード類も綺麗なまま。タイミングベルトは2011年、3万1900km時で交換してある。始動性も良好で、最近4輪ともにアライメント調整を受けたばかり。きしみ音や異音などもない。水温は83度で安定している。
この金額で、この内容のクルマはなかなか見つからない。走りも素晴らしいだろう。
オーナーの意見を聞いてみる
「以前はスバル・インプレッサやゴルフGTIに乗っていました」 と話す、エリーゼオーナーのクリス・テスター。「1996年に、導かれるようにエリーゼを購入しました。当時は2年で6万4300kmほど走り込みましたが、信頼性は抜群に良かったですね」
「今はS2のエキシージも所有しています。このS1エリーゼは、どうしても欲しくて再び手に入れました。わたしで4オーナー目。当初は約2万kmの走行距離で、購入してから6500kmくらい走っています」
「長期保管されていたクルマで、ショックアブソーバーやブッシュ、タイヤ、エグゾーストなどの交換が必要でした。複合素材のMMCブレーキのほか、高価なアルミニウム製パーツが用いられている初期型です」
「車高が下がる、ナイトロン社製のサスペンションを組んでいます。タイヤはフロントが195/50 R15で、リアは225/45 R16にしてあります。標準サイズの185/55 R15と205/50R16は、提供ブランドが限られるのです」