【クーペスタイル電動SUV】独アウディ、Q4スポーツバックeトロン発表 EVの新型コンセプト
公開 : 2020.07.08 03:05 更新 : 2021.11.11 13:19
アウディからクーペスタイルの電動SUVコンセプト「Q4スポーツバックeトロン」が登場。306psを発揮し、航続距離は500kmに達します。明るい色合いのインテリアにも注目。来年に市販版が登場へ。
Q3、Q5の間を埋める新SUVコンセプト
アウディが、EVの新型クーペSUVコンセプト、「Q4スポーツバックeトロン」を発表した。市販モデルは、2021年にヨーロッパで発売される予定だ。
今後18か月間に発売される7台の電気自動車「eトロン」シリーズのうちの1台である。2025年までに、アウディは20台のEVを計画している。
今回発表された「Q4スポーツバックeトロン」は、2019年のジュネーブショーで発表された電動SUVコンセプト「Q4 eトロン」と構造的には同じだが、なだらかに傾斜したルーフラインを持つクーペスタイルとなっている。
フォルクスワーゲンID.3で初めて採用された同グループのEV専用プラットフォーム「MEB」を、アウディとして初めて採用したモデルだ。
広報担当者によると、このプラットフォームはアウディの電動化計画の「礎」となるものだという。
「我々はMEBを大量生産の電動セグメントに使用しています」
「グループ内の相乗効果により、EVはマス・マーケットへの展開が可能となりました」
MEBは、アウディが使用している4つのEVプラットフォームのうちの1つで、残る3つのうち2つはポルシェと共同開発したものだ。
Q4およびQ4スポーツバックという両EVコンセプトの寸法はほぼ同じ。Q4スポーツバックは全長4.6m、全高1.6mで、Q4よりも1cmずつコンパクトになっている。
全幅は1.9mと変わらず、ホイールベースは2.77mだ。
ここに写っているQ4スポーツバックはコンセプト・モデルであるが、来年登場する市販モデルは非常に似たスタイルになるだろう。
さらに小さなEVモデル 計画中?
Q4 eトロン・シリーズは、MEBプラットフォームを使用したアウディ最小のEVモデルになるかとの質問に対し、広報担当者はこう答えている。
「今後数年間はそうなるでしょうが、MEBプラットフォームをベースにした小型EVについては、まだ考えています」
アウディは以前、小型EVはグループ内の他のブランドに任せると述べていたが、昨年の「AI:MEコンセプト」を元に、MEBを使用した「A2 eトロン」を計画中だとみられている。
通常走行は、後輪駆動
2台のQ4 eトロン・シリーズは、いずれも電気モーターを前後の車軸にそれぞれ1基ずつ搭載している。
合計出力306psと42.2kg-mのトルクを引き出し、必要に応じて四輪すべてを駆動することも可能だ。
0-100km/h加速は6.3秒、最高速度は効率性を考慮して180km/hとなっている。
通常の走行では、主にリアモーターによって後輪を駆動する。リアモーター単体で31.6kg-mを発揮するため、最も効率的な走りとなる。
より多くのパワーが必要な場合や、滑りやすい路面、ハードなコーナリング時には、フロントのモーターが使用される。