【遂にラインオフ】アストン マーティンDBX 2000台を受注 新工場で生産開始 7月から納車へ
公開 : 2020.07.10 19:45
アストン マーティン初のSUVとなる「DBX」が、ラインオフしました。すでに、2000台以上のオーダーを受けており、パンデミックの影響による損失に苦しむ同社の復活に、大きな期待が寄せられます。
もくじ
社運をかけたSUV
アストン マーティンの新しいDBXの、記念すべき量産第1台目が、ウェールズのセントアサン工場でラインオフした。
同社初のSUVとして、今月後半に納車開始予定となっている。
2015年から開発が開始され、すでに2000台以上を受注しているDBXは、これからのアストンの最も重要なモデルとなる。
アストン マーティンは、DBXが今後数年で同社の売り上げの半分を占めるようになると予想しており、コアモデルのスポーツカーよりも、多くのカスタマーを獲得することが期待されている。
昨年12月にオープンしたばかりのセントアサン新工場は、DBXの生産のため、旧国防省の敷地内に4年をかけて建設された。
工場の年間生産台数は、約4000台と言われている。
記念すべき量産第1号となるDBXは、アストンのレースチームカラーである、スターリンググリーンの塗をまとっている。
新CEOのトビアス・メールスが就任するまでの間、責任者を努めるキース・スタントンは、ラインオフ式でDBXのハンドルを握り、生産開始は「アストン マーティン全関係者の、回復力と不屈の精神を表している」と述べている。
DBXで巻き返しを図る
同社のチーフ・クリエイティブ・オフィサーであるマレク・ライヒマンは、DBXを「非常に重要なモデル」としており、「アストン マーティン全社員の5年にわたる努力の集大成」と呼んでいる。
「スポーツカーと同じくらい、このSUVを誇りに思っています」
「DBXはアストン マーティンを、新時代へと導くクルマとなるでしょう」
株式公開(IPO)以降、株価と価値の大幅な下落に苦しみ、新型コロナウイルスのパンデミックにより大きな損失を計上しているアストンは、DBXで巻き返しを図ろうとしている。
同社に多額の投資を行っている億万長者ローレンス・ストロールの会長への就任以降、長期戦略が見直され、スポーツカーの生産は減らされてきた。
パーマーの後任には、8月1日からメルセデスAMGのボスであるトビアス・モアーズが就任する予定だ。
画像 アストン マーティンDBX、ランボルギーニ・ウルス、ポルシェ・カイエン、ベントレー・ベンテイガ【ライバル比較】 全132枚