【新スパイショット】メルセデス・ベンツ新型Sクラス 進化したスタイリング
公開 : 2020.07.13 18:30 更新 : 2021.04.26 15:00
次世代型メルセデス・ベンツ「Sクラス」の新たなスパイショットが、撮影されました。カモフラージュが減り、最新のスタイリングとテクノロジーが明らかになりつつあります。詳細は、2020年中に発表されます。
内装 抜本的に見直し
メルセデス・ベンツは今年後半に新型Sクラスを発表する予定だが、公道でテスト中のプロトタイプがカメラにキャッチされた。
これまで目撃されていたプロトタイプは厳重なカモフラージュが施されていたが、今回カメラに収められた車両からはある程度のスタイリングが確認できた。
第7世代のBMW 7シリーズのライバルであるSクラスは、デザインに進化的なアプローチを取り、曲線的なスタイリングを採用していることがはっきりとわかる。
テールライトは最新のCLSからインスピレーションを得ているようだ。
インテリアは、テクノロジーをより重視した抜本的な改良が施されていると思われる。
ミニマルなダッシュボードは、テスラ風のディスプレイ(これまでメルセデスが提供してきたどのスクリーンよりも大幅に大きい)と、独立したデジタルメーター類により構成されている。
先日、メルセデスは新型Sクラスのインテリアを正式公開し、インフォテインメントシステム「MBUX」の第2世代を採用することを明らかにした。
第7世代のSクラスは、新しい電動パワートレインや先進のドライバー支援機能を搭載し、ブランドの技術的な地位を取り戻そうとしている。
7シリーズやアウディA8などのライバル車を凌駕することを目標に、快適性と技術レベルを向上させた。
来年には英国で発売予定の新型Sクラスは、大きく分けて2種類の電動パワートレインを搭載予定だ。
標準モデルにはプラグインハイブリッドが設定されるほか、EV用サブブランド「EQ」のフラッグシップモデルとして、空力性能を最適化したEVモデルも発売されることになっている。
ショートホイールベースは廃止か
「EQS」と名付けられたそのモデルは、2022年に発売予定で、最新のWLTP欧州テストサイクルでの航続距離は500kmを超えるとされている。
一方のプラグインハイブリッド・モデルでは、最長100kmをパートタイム・ゼロエミッションで走行できるほか、新しくなった四輪駆動システム「4マティック(フロントとリアアクスルの駆動配分を調整可能)」のオプションも用意されている。
今後6年以内に英国市場に10台以上のEVを導入するという、メルセデスの90億ポンド(1兆2000億円)規模のプログラムが進行しており、その一環としてEQSが登場するのだ。
さらに、メルセデス・ベンツは、標準のSクラスを2種類のホイールベース(ショート/ロング)で提供するという長い伝統を廃止することにしたと見られる。
現段階では何も公式発表はされていないが、Eクラスの全長が4920mmに拡大されたことで、新型Sクラスではロングホイールベースのみ提供することなったと考えられている。
ロングホイールベースの全長は5280mm前後となっている。ショートではEクラスと被ってしまうのだ。
しかし、標準のSクラスはMRAプラットフォームを使用しているが、EQSでは新しいMEA(モジュラー・エレクトリック・アーキテクチャー)プラットフォームを採用する。
MEAを使うのは、EQSがメルセデス・ベンツで初となる。
当然ながら、EQファミリーの小型モデル用に開発されているものとは構造が異なる。
既存のプラットフォームをベースにしたものではなく、バッテリーを格納するためのフラットフロアを備えたEV専用のアーキテクチャーとして開発されている。