【家族向けスーパーカー】アウディRS6 初代C5 英国版中古車ガイド
公開 : 2020.08.10 19:20 更新 : 2021.07.12 18:45
不具合を起こしやすいポイント
エンジン
8.5km/L以下の燃費を我慢できれば、V8はむしろ扱いやすい代物だ。愛想のいいモンスターである。
タイミングベルトは5万6000kmごと、カムベルトは6万4000kmごとに交換する必要がある。
カムチェーンテンショナー、O2センサー、電圧レギュレーター、カムシャフト位置センサー、スターターアセンブリの交換が理想的。
この点については前のオーナーが気を配っていたかどうかを確認しよう。インタークーラーが漏れてターボの故障につながることがある。
サスペンション
ダイナミック・ライド・コントロール・システムが故障するのは、時間の問題だ。すでに交換されている場合もある。
その場合、コニ、ビルシュタイン、KWといったブランドの従来型コイルオーバーに交換するのが一般的だが、どんなパーツが使われているのか、品質と状態は要チェック。
オリジナルのDRCシステムが残っている場合は、ショック上部付近の液漏れに注意しよう。
トランスミッション
トルクコンバーターは走行距離が多いと故障しやすくなる。
症状としては、シフトの不調、不規則な回転、加速時の抜けなどが挙げられる。簡単なフルード交換で対処できたオーナーもいる。
内装
スイッチ、ボタン、トリム類の多くはノーマルのA6のものを流用しているため、耐久性が高く、交換も簡単だ。
インストゥルメントクラスターは経年劣化で画素数が低下するが、交換用の液晶パネルや中古ユニットは簡単に手に入る。
ステレオ、シート、エアコン、ウインドウがすべて期待通りに動作することを確認しておくと良いだろう。
ボディ
バルクヘッドのドレンホールが塞がっていたり、花粉フィルターのシールが切れていたりすると車内に水が侵入するので、カーペットに濡れた跡がないかチェックしたい。
事故による損傷や塗装不良、表面のサビなどがないか、全体をくまなく点検しよう。
電気系統
ドレンホールが詰まっていると、クーラント膨張タンクの後ろに隠れているメインヒューズが腐食することがある。要チェック。
オーナーの意見を聞いてみる
アダム・ブロードウェイ
「走るのに安いクルマではありません。アウディではなく、スーパーカーだと思ってください」
「走行距離の少ないものよりも、トランスミッションを交換したのものを探してみてください」
「RS6は、タイヤとブレーキを食べるように消耗します。ブレーキディスクはそれぞれ500ユーロ(6万円)です。パーツを購入したら、プロのエンジニアに渡しましょう」
「不具合には常に備え、心構えをしておいてください」