【パワーこそすべて】大排気量V8エンジン アメリカン・マッスルカーの歴史
公開 : 2020.07.17 19:30
ダッジ・チャレンジャー・デーモン(2017)
ダッジがチャレンジャー・デーモンを開発したのは、ドラッグレースという特別なミッションのためだった。
オクタン価100の燃料で840ps、1044Nmのトルクを発揮し、現在生産されている8気筒エンジンの中では最もパワフルなものとなっている。
トランスブレーキなど、通常は専用のドラッグスターにしか搭載されない機能が装備された。
4分の1マイル(402m)を時速225km、9.65秒で駆け抜ける。
公道走行が(かろうじて)可能なデーモンは、加速力により2.92フィート(89cm)のウィリーを達成した市販車としてギネス認定された。
前輪が地面に着地すると、0-97km/h加速は2.3秒という驚異的なタイムを叩き出す。
フォード・シェルビーGT500(2019、2020)
フォードはデトロイト・モーターショー2019で、GT500が待望の復活を果たしたと発表した。
マスタングGT350の5.2L V8エンジンをさらに進化させ、スーパーチャージャーバージョンを採用した。
710psものパワーは、カーボン製のドライブシャフトと7速デュアルクラッチATを介して後輪に送られる。
GTスーパーカーを手がけたチームからインスピレーションを得て開発されたものだ。
パワーが足りないのであれば、760psを発揮する最新の2020年モデル(写真)をチェック。
7万2900ドル(780万円)の価格設定は、マスタングにしては高いと感じるかもしれない。
しかし、20万3000ポンド(2738万円)のフェラーリF8トリブートよりも40ps強力であることを考えると、「高い」などとは言えなくなる。