【心を掴む四輪駆動車】クルマの世界を変えた4×4 歴史的なモデル 20選
公開 : 2020.10.23 11:50
6. レンジローバー
ローバーは1950年代に大型で快適なランドローバーの開発に着手したが、3.5LアルミブロックV8を搭載したレンジローバーがショールームに並ぶのは1970年のことであった。
現代のレンジローバーとは異なり、オリジナルは4速MTとコンサバティブなインテリアが特徴の、かなりベーシックなものだった。
レストアされたモデルが8万ポンド(1074万円)以上で売られているのを見ると、クルマの価値は高級素材やハイテク装備で決まるものではないということがよく分かる。
7. メルセデス・ベンツ・ゲレンデヴァーゲン
第二次大戦でのジープの活躍ぶりに可能性を見出したのは、イギリスやアメリカだけではない。
初代ゲレンデヴァーゲン(オフローダーの意)は1979年に登場し、現在に至るまで多少のコンセプト変更はあったものの、基本的なスタイルと伝統は守られ続けている。
2018年の最上位モデルはAMG製V12ツインターボを搭載し、620psを発揮していた。
8. トヨタ・ランドクルーザー
ランドクルーザーの名前は1954年に誕生したが、最初にこの名が使われたのは1950年の朝鮮戦争に遡る。
トヨタが米軍用に四輪駆動車の製造を依頼され、そこで作られたのがランドクルーザーだ。
ランクルの名前は今日でも健在だが、最も象徴的なのは1960年から1984年にかけて製造されたJ40(写真)だろう。
9. ジープ・ワゴニア
1962年に発売されたジープ・ワゴニアは、レンジローバーよりも10年ほど早く誕生した先駆的なSUVだ。
6気筒や8気筒などさまざまなエンジンを搭載して、30年近く生産が続けられた。
ボディサイドの木目調パネルが特徴的だが、すべてのワゴニアに装着されていたわけではない。
当時の世俗的な雰囲気を最大限に味わうなら付けてみよう。
10. ジェンセンFF
あまり知られていないFFは、一見すると同時開発のインターセプターと同じように見える(サイドの「エラ」が1本ではなく2本になっている)が、12.7cm長くなったボディには、急進的な思想が見え隠れしている。
ファーガソンの四輪駆動システムを採用した最初のモデルであり、当時普及していなかったアンチロック・ブレーキ・システムも装備されていた。
11. アウディ・クワトロ
高価なジェンセンFFは成功せず、四輪駆動のGTが公道でもラリーでも大きな話題を呼ぶようになるのは1980年のことだった。
クワトロは、四輪駆動トランスミッションと直列5気筒ターボエンジンを組み合わせていた。
初期の10Vモデルでは202psを発揮し、1991年の20Vモデルでは20ps以上の出力向上が図られた。