【心を掴む四輪駆動車】クルマの世界を変えた4×4 歴史的なモデル 20選
公開 : 2020.10.23 11:50
12. ランチア・デルタ・インテグラーレ
ランチアは1983年に後輪駆動の037でアウディからWRCのタイトルを奪い返したものの、将来的には四輪駆動が必須であることを理解していた。
最初にグループBのデルタS4が登場し、グループBが禁止されると、グループAのデルタ・インテグラーレが登場した。
最初は187psの8V、最終的には218psのエボへと発展していく。
ランチアは1987年から6戦連続でWRCのタイトルを獲得した。
13. 日産スカイラインR32 GT-R
ランチアのインテグラーレがWRCで大暴れする一方、ツーリングカーの世界では日産GT-Rがライバルを圧倒していた。
特にオーストラリアでは、直列6気筒、四輪駆動のスカイラインがあまりにも速すぎたため、1992年以降は地元のホールデンやフォードのファン(とメーカー)を満足させるためのルール変更により、事実上禁止されてしまった。
14. 日産パルサー/サニーGTi-R
ラリーに話を戻すと、日産はGT-Rの思想を前輪駆動のパルサー(一部の市場ではサニー)にも取り入れていた。
2Lターボエンジンを搭載したGTi-Rは、ハンニバル・レクターを想起させるエアインテークをボンネットに備えており、バックミラーに映ると恐ろしく見えた。
正直なところ、グループAのライバルたちにとっては脅威ではなかった。
しかし、日本車ファンの間でカルト的な存在になっていることに変わりはない。
15. フォード・シエラ・サファイア・コスワース4×4
計算上では、初期の後輪駆動モデルや3ドアよりも、4WDのサファイアの方が優れていることは分からなかった。
だが、AUTOCARのテストでは0-97km/h加速で6.6秒を記録し、特に悪天候の中では四輪駆動モデルの方がはるかに優れていることを明らかになった。
その後、フォードはシエラのシャシーに前輪駆動のエスコートのボディを下ろし、エスコート・コスワースを製造した。
16. スバル・インプレッサ
1991年と1992年のブリティッシュラリー選手権で、コリン・マクレーが連覇を達成した4カムターボのレガシィで話題を呼んだスバル。
しかし、そのアイコンとなったのは小型のインプレッサだった。
初期の英国仕様の控えめなターボやエステートからワイルドなJDM STisの2ドアまで、数千台の中からお気に入りの中古車を選ぶことができる。
その大半はパワーを上げるために複数のオーナーによって改造されている。