【4代目へ一新】アウディA3セダン TFSIへ試乗 アウディらしいコンパクト
公開 : 2020.07.30 10:20
アウディを堅実に表現したクルマ
アダプディブダンパーを装備し、硬い設定でも柔らかい設定でも、乗り心地は充分に良い。試乗車は前輪駆動だったが、高速道路での安定性は高く、郊外の道でも機敏に走る。
ステアリングは、車線維持支援システムの介入があった時に感触が変化するが、基本的には正確で反応に優れる。それ以外の動的性能も、合理的で滑らかで、よく煮詰められている。期待通りといえるだろう。
駆動系統の仕上がりも好印象。目立って反応に優れるわけではないが、滑らかだ。スターター・ジェネレーター(ISG)を搭載し、アイドリングストップからの再始動もスムーズ。高速道路でアクセルを放した時も、エンジンはストップする。
ただし昔のMT車でクラッチを切った時のように、完全な滑走状態にはならない。ISGは運動エネルギーを電気エネルギーとして回収するためだ。
以前のレポートでは、ブレーキのフィーリングの悪さが指摘されていたが、筆者は気にならなかった。
全体としては、目新しい体験ははない。それでも輝く4リングスのブランドとして、日常的な扱いやすさの中に、優れた技術が搭載されている。新しいA3も、アウディを堅実に表現したようなクルマだと思う。
アウディA3セダン 35 TFSI エディション1(欧州仕様)のスペック
価格:3万2490ポンド(435万円)
全長:4495mm
全幅:1816mm
全高:1425mm
最高速度:231km/h
0-100km/h加速:8.4秒
燃費:16.7km/L
CO2排出量:136g/km
乾燥重量:1395kg
パワートレイン:直列4気筒1498ccターボチャージャー+ISG
使用燃料:ガソリン
最高出力:149ps/5000-6000rpm
最大トルク:25.3kg-m/1500-3500rpm
ギアボックス:7速デュアルクラッチ・オートマティック