【欠点は1つ】スバル・インプレッサWRX(3代目) 英国版中古車購入ガイド 海外仕様は、エンジンに注意
公開 : 2020.08.12 18:15 更新 : 2020.08.13 09:55
不具合を起こしやすいポイント
エンジン
エアフィルター、ストラットブレース、ホースなど後付けのパーツを確認しよう。
改造が適切に行われていれば問題ないが、どのように運転されてきたかを知ることも大切だ。
ピストン外周部のリングがひび割れ、燃料が下に漏れてサンプ内に圧力がかかってしまうことがある。
これは低オクタン価の燃料や、ハードな運転、不適切なチューニングが主な原因だ。
ターボの故障も気になるところ。煙の発生やブーストロスを要チェック。
ボディ
怪しげなボディパーツやステッカーはいつでも剥がすことができるが、Bピラー周辺にサビの泡ができていないか注意が必要だ。
徹底的にやるなら、ホイールアーチライナーとアンダーボディガードを外して、シャシーに問題が隠されていないか確認しよう。
他のパフォーマンスカーと同様に、ボディ各部に衝撃を受けた痕跡がないかチェックした方がいい。
サスペンション
ノック音の原因はパーツの摩耗だが、すぐに直せるので気にする必要はないだろう。
アンチロールバーはゴムブッシュで固定されているが、時間が経つにつれて劣化していき、ショックアブソーバーからの漏れの兆候があれば交換が必要になる。
ギアボックス
長年のハードな発進を繰り返すとトランスミッションを痛めてしまう。
各ギアがスムーズに噛み合い、「カリカリ」という音がしないことや、クラッチの噛み込み具合も確かめる。
中古のトランスミッションを購入する場合は、オリジナルのギアボックスと同じ品番であることを絶対に確認しよう。
知っておくべきこと
日本仕様のWRX STiは、2.0LのEJ20ツインスクロールターボから308psを得ているので、英国仕様に比べて運転しやすく、錆びたりピストンの故障に悩まされることも少ない。
いくら払うべき?
2000ポンド(26万円)~3999ポンド(53万円)
エンジン交換時期に近づきつつある。クランクシャフトの問題が疑われる2010年式なら2495ポンド(33万円)で手に入れることができる。
4000ポンド(54万円)~5999ポンド(80万円)
ほとんどがノーマルのWRX。節約したお金でアップグレードできる。
6000ポンド~8999ポンド(120万円)
多走行や改造された上位モデルとSTiが少々。
9000ポンド(121万円)1万4000ポンド(188万円)
無改造のSTiも見られる。過度な改造車に注意。
英国で掘り出し物を発見
スバル・インプレッサWRX S 登録:2009年 走行:7万4800km 価格:7750ポンド(104万円)
新車のように綺麗なWRX。パワフルな上位モデルであるだけでなく、新車時から年間6400km程度しか走っておらず、修復歴もない。
同年代のファミリー向けのクルマと競合する価格設定になっている。